2015美人の証明(秘話)
質問者 Ayaka-Nさん、2015受講生(東京都)
勝山先生に質問です。
質問1、
私は20代から色々な化粧品や健康食品、美容食品を使ってきましたが、いまだにどれを使うのが正しいかわかりません。雑誌や人から聞いたものを次々と試しているのですが、なかなかコレ!というものに出会えていません。どういう物が先生はいいと思われますか?
質問の回答です。
先ずは認識しておかなければならないのは、当たり前のことですが「皮膚は体の一部であるということです」。
つまり「健康の無いところに、皮膚の健康もありません」ということです。
皮膚に必要な栄養は飲料と食事のみでしか取れません。
また、特定のビタミンやミネラルを集中的に取っても、それがそのまま体の何処かに集中的に行くことはありません。
食事で体内に入れた食べ物は胃腸で吸収され肝臓に貯蔵されます。
そして身体の必要に応じてそこから運ばれて行きます。
このため、どんなに良いものをたくさん体に入れたとしても肝臓の貯蔵力が低下していると体では使用されず排泄されてしまいます。
そして化粧品は厳密いうと真の皮膚の栄養にはなりません。
化粧品に出来ることは一時的に皮膚の表面に潤いを与えて、滑らかで張りと弾力性のあるふっくらとしたものにすることだけです。
確かに、毎日TVや雑誌や新聞の広告などがたくさん出ていますが、各社のイメージによる営業戦略は素晴らしく、綺麗になれるかもしれないという心理誘導とも受け取れるボトルの色合いや形の商品イメージのもので氾濫しています。
一般に多く出回っている広告を見ていると皮膚の構造に働きかける成分の図が掲載してあったり、白衣を着た大学の先生がコメントで登場したり、元々綺麗なモデルさんを商品イメージとして使って信用をさせようと必死になって各社がしのぎを削っています。
また美容ドリンクなどについては、貴方が正しい理解力から離れ「認識の錯誤」に陥り、間違ったとらえ方を引き起こすような表現を使っている企業もあります。
この様な広告をみて、あれもこれもと目移りする気持ちはわからないでもありませんが、
しかし、大切なことは「本当に貴方にあっているかどうかは貴方でなければわからない」ということです。
美容矯正(勝山浩尉智)の立場からいうと肌の変化は年齢の推移と共に変化してゆきます。
それと同時に貴方の内臓の機能も大なり小なり変化してゆきます。
例えば食品による過剰な栄養供給は、皮膚に栄養を供給している臓器の酷使に繋がりその臓器の機能の低下をもたらしてしまいます。
その結果、排泄されずに体内に蓄積されたものがその性質を変化させ体中を循環します。
そして内臓機能の低下と共に皮膚にも変化が現れて来ます。
肌に関係のあるホルモン分泌をする臓器は単独で皮膚に働きかけるのではなく、複数の臓器と連動しながら作用します。
皮膚は内臓の機能の僅かな違いですぐに変化が現れる場所です。
この変化は内臓の機能低下が数値で確認できる、ずーと前から皮膚には伝えられています。
そして、年齢が進むにつれて肌に現れる変化は増えて行きます。
例えば、クスミセブン(27歳)・たるみエイト(38歳)・しわナイン(49歳)のように年代ごとに皮膚の美容障害は加算されてゆきます。
自分に何があっているかどうかは、他人の感想による商品の効き目というより、貴方が効果があるのではないかと期待できるイメージに働きかける商品が重要になります。
何故かと云うと「効果があると信じて使うのは自分自身だからです」
質問2、
恋をしていると綺麗になるといいますがそれは本当ですか?
質問の回答です。
それは、本当です。
一般的によく知られていることですが、恋をすると4つのホルモンが脳内や臓器から分泌されます。
それは「エストロゲン」「ドーパーミン」「オキシトシン」「フェニルエチルアミン」などです。
まず誰かを好きになって、頭の中がラブモードになると、脳内に「PEA」と云うホルモン物質が多量に分泌され、次に興奮系ホルモンが分泌されます。
ドキドキしたり、デートのために何を着ていこうかなとウキウキしたりすると、例えば片思い中に快感を呼ぶドーパミン、両想い中に分泌されるオキシトシン、幸せな気分や癒しをもたらすセロトニンという物質が活発に分泌されます。
これらの物質が分泌されると、脳内はハッピーで満たされたり、安定した状態になり、その影響を受けて女性ホルモンのエストロゲンの分泌が活発になります。
特にドキドキしたり、ときめいたりするとβエンドルフィンエストロゲンというホルモンの分泌が多くなるため食欲が低下します。
これがダイエット効果をもたらします。
ただし、3~4年経って、お互いの仲が安定的になり緊張や不安が無くなると{PEA}の分泌が低下してしまい、ドキドキ感やときめきも冷めてゆきます。
このように、ときめきやウキウキしているときは、エストロゲンの分泌が盛んになることで
腹部の脂肪が燃焼し、乳腺が発達して、顔面の皮膚はターンオーバーが活発になり肌のコラーゲン量も増えます。
そして、ふっくらと艶のあるみずみずしい肌になります。
反対に「恋を忘れてしまった」り「夢中になれる人を見つけられない」状態になると、女性の肌は中年男性の様に色気のないものになり、どんなに高い化粧品を使っていても内側からにじみ出る輝きを保つことが出来ません。
そして顔の表情も険しくなり、眉間にくっきり縦じわが刻まれたり、口元も大きなシワができます。
笑っても目が笑っていないので、何か表情が明るく見えません。
ここで、大切なことは脳内から出る恋愛ホルモンは、特定の内臓を刺激して、その働きと神経や体液循環を経て筋膜・筋・骨格・を経由して皮膚に変化をもたらすということです。
一般にはあまり知られていませんが、美容矯正(勝山浩尉智)の立場からいうと頭蓋骨の蝶形後頭底メカニズムにより1、脳下垂体-脾臓―卵巣・2、脳下垂体―副腎―子宮の組み合わせで顔や肌に影響を与えているため内臓を包んでいる内臓筋膜の位置や形がその臓器の機能に影響するということを強調しておきます。
質問3、
「友人が体は努力で何とかなるけれど顔はね~」と言っていました。
顔を綺麗にするのは体を綺麗にするより難しいのですか?
質問の回答です
その通りです。
一般的に体は運動やエクササイズで楽になったり,スタイルがよくなります。
そして筋骨格のバランスが改善されることで,ある程度保持されます。
これは筋膜に包まれる全身の筋骨格が改善されることで筋膜バランスが整いボディースタイルが変化したことによるものです。
しかしながら顔面はそのような訳にはゆきません。
顔面の皮膚や表情筋は薄い筋膜の袋によりそれぞれの部位の脂肪を包みなが前頭部から吊るされています。
また体の骨格とは違い、目元・口元・鼻の孔などの筋肉や筋膜の片方は骨につきもう一方は筋膜でリング状になって繋がっています。
したがって、この部位は顔面神経や三叉神経の顔面筋への支配や働きがそこの張力に重要になってきます。
これとは別に考えられるのは、顔面の皮膚と筋膜の位置が最も変化する原因は顎関節に問題を抱えているときです。
アゴの位置が不安定になることでアゴ先が中心から離れてどちらかにズレて移動してしまいます。
顔の表情筋の筋膜は、上あごと下あごの両方の歯の歯槽の奥くに繋がっています。
したがって、例えば、歯の位置やアゴが移動したことによりオデコからアゴ先までに斜めの筋膜のラインが皮膚の上にスジ状にできてしまいます。
先ずは、この様なことの改善を体のケアーとは別に行わなければならないと思います。