7月の美容矯正メッセージ

2025顔と身体の美容矯正エビデンス(evidence)

M’sWorks後藤Mihoの最新小顔解体新書第3

 

神奈川県横浜市青葉区

美容矯正サロン M’sWorks

院長 後藤ミホHA(オートクチュールアナリスト)本校授業アシスタント講師

正規認定分校:横浜美容矯正スクール学院長

全てのスクール授業実技指導方法が実践的できめ細かく・解説もわかりやすく論理的。

清廉で誠実な人柄から湧き出る独自の解説が正に本流の美容矯正講義で受講生に絶賛好評。

広頚筋がつなぐ「肘と顔」

「小顔エルボージョイントとシンメトリー整顔の重要な繋がり」

 

こんにちは、5月より、コラムを担当させていただいている後藤です。

前回は、小顔エルボージョイントについてお伝えいたしました。

3回目は、勝山式美容矯正の中心的な施術、シンメトリー整顔との関係性をお伝えしたいと思います。

 

今回は、顔と身体の構造的なつながりのなかでも、小顔や整顔における“要”とも言える「広頚筋」にフォーカスを当てながら、小顔エルボージョイントとシンメトリー整顔とどのような関連があるのかお話ししたいと思います。

 

まず初めに広頚筋について。

広頚筋(こうけいきん)とは、下顎から首・鎖骨にかけて広がる表情筋のことです。

首を伸ばした時に浮き出る縦筋として知られていますが、顔の下部全体を包むこの筋肉は

、骨に付着せず、筋膜を介して他の表情筋や胸部筋群とつながる、非常にユニークな構造を持っています。

 

そして、顔面筋膜を介して表情筋の全てや頭蓋の帽状腱膜にも連結する、とても重要な筋肉であるのですが、一般的な美容ケアでは、あまり重要視されていないように感じます。

 

首の皺を伸ばしてハリを持たせる、リンパを流す、などの、表層的なケアでとどまっていて、構造的なケアについては、知っている方はあまりいないのではないでしょうか。

 

ですが、この広頚筋は単体で働くわけではなく、肘や腕の筋肉と筋膜連動しながら「顔の輪郭」や「たるみ」の印象にまで深く関わっている重要な筋肉なのです。

 

〜広頚筋と肘は“筋膜”でつながっている〜

お顔のたるみや歪みを整える際、シンメトリー整顔でアプローチしても、すぐに戻ってしまうケースがあります。

その根本原因のひとつが、「肘」からの筋膜的な引き下げにあります。

たとえば、以下の2つの上肢の筋膜ラインは、肘〜胸部〜広頚筋〜顔へとつながり、フェイスラインの印象に大きな影響を与える“張力ルート”になります。

 

◎浅前腕線(円回内筋ルート)

前腕屈筋群 → 円回内筋 → 内側筋間中隔 → 大胸筋(鎖骨部)→ 広頚筋 → オトガイ部〜口角〜頬

このルートは、肘の内側(円回内筋)から前腕・胸部を介して広頚筋へと連なり、下顎に繋がり、顔を下方に引き下げます。

 

特に、スマホ・PC作業などで前腕を酷使する現代人は、円回内筋〜大胸筋にかけて慢性的な拘縮が起きやすく、フェイスラインの下垂・二重あご・ほうれい線の形成に繋がりやすくなります。

 

さらにもう一つ重要なラインが、深前腕線です。

◎深前腕線(上腕二頭筋ルート)

 上腕二頭筋 → 小胸筋 → 鎖骨胸筋筋膜 → 舌骨筋群 → 下顎

この深前腕線は、より深層の筋膜を通って、肘から顔の中心部にまで影響を及ぼすルートです。

このラインは顔の中心ラインを引き下げ、弛ませるルートです。

 

そして、ここからが重要なポイントなのですが、上腕二頭筋と、三角筋前部繊維のつながりです。

実は、肩の筋肉である三角筋の前部繊維も、小顔エルボージョイントにおいて重要な筋

 

三角筋は筋膜ルート上では背面の僧帽筋に接続する浅後腕線に属しますが、前部・中部・後部で機能が異なっています。

三角筋前部繊維は上肢の「屈曲・回内」に関与するため、上腕二頭筋「屈曲・回外)と機能的に連動しているのです。

 

そして、三角筋前部繊維は、広頚筋の外側1/3と繋がり、顎の外側にある下顎角(顎のエラの部分)へとつながってゆくのです。

この連動により、肘〜上腕〜胸〜首〜顔へと筋膜の緊張が伝わり、広頚筋に過剰なテンションがかかると、顔の中心が下に引かれ、エラの張り、たるみや、ほうれい線、頬の膨らみの左右差や下垂が強調されてしまうのです。

 

ですが、実際に小顔エルボージョイントの施術をすると、しっかりとフェイスラインの変化が現れるのです。

このように、広頚筋は、浅前腕線・深前腕線、そして小顔エルボージョイントの繋がりを介して肘からお顔への影響を受ける“筋膜の交差点”となっています。

 

シンメトリー整顔の、頭蓋顔面筋膜ストレッチで、顔面筋膜の捩れや強張りを解放しても、広頚筋につながる腕や肘の筋膜に拘縮やねじれがあれば、再び短期間で引き下げられてしまいます。

 

ですが、肘のねじれや筋肉の拘縮を解放すれば、広頚筋のテンションも緩み、顔の表情筋が“本来の位置”へと戻っていきます。

 

これは、顔のたるみや歪みが「顔だけの問題ではない」という、美容矯正の本質を物語っています。

 

まとめますと、広頚筋は、顔の土台を支える“下からの要石”です。

そしてその土台を引き下げているのが、肘(屈曲・回内・回外の動作)〜上腕〜胸部を通る上肢の筋膜ラインなのです。

 

そして、ポイントになるのは

浅前腕線(円回内筋)

深前腕線(上腕二頭筋)

三角筋前部繊維と上腕二頭筋の連動

となるのです。

 

その理論と技術を学べるのが、小顔エルボージョイントであるのです。

 

そして、その理論と技術のベースは、シンメトリー整顔を筆頭にした、基本三科目で学ぶことができます。

 

勝山式美容矯正を学ぶことは、このような実際的な筋膜構造を理解し、

「どこを整えれば顔が整うのか?」を読み解くことが可能になってゆくことです。

学び始めて顔と身体のつながりがわかってくると、面白くてますます興味が湧き、どんどん知りたくなってしまいます。

このコラムを読んでくださっているあなたにも、この面白さが少しでも伝わっていたら嬉しいです。

 

後藤ミホ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です