4月の美容矯正メッセージ

2018美容矯正の生体構造力学的視点

質問者:Kiko-Wさん     東京都在住、(鍼灸師・美容矯正セラピスト)

 

こんにちは、勝山先生。

 

質問です。

クラ二オパシー、オステオパシーの治療で更年期のめまいに効果がある方法はあるのでしょうか?という質問がお客様から質問がありました。

具体的に良い治療方法などはあるのでしょうか?

 

 

質問の回答です。

 

この問題は更年期を迎える女性の一定期間のホルモンの減少という自律神経や婦人科内臓機能の問題による「めまい」なのである程度の一時的な効果は期待できますが、クラニオパシー・オステオパシー医学のみでは限界があります。

 

以上のことを踏まえて大雑把ですが、お話しいたします。

 

女性の更年期障害の原因は、大きく分けて3タイプ(1、女性ホルモン(エストロゲン)の減少2、環境要因によるストレス3、気質、性格が原因)に分かれます。

ここでは、クラニオパシー・オステオパシーと女性ホルモンの減少とアンバランスが原因の場合に起こる「めまい」に焦点を絞ってお話しいたします。

一般的によく知られているように、女性ホルモンのエストロゲンが減少したり、その指令を出す脳の視床下部に近い自律神経のバランスが崩れることで、全身の更年期障害の症状につながるといわれています。

また、若い人の出産後にも同じような「めまい」症状が出ることがあますが、それは妊娠中に上がっていた女性ホルモンの量が急激に減少するためと言われています。

さらに、若年性更年期障害と言われるものもあり、それは、女性ホルモンの減少がそれほどなくても、環境の要因や気質の要因が大きければ、自律神経が乱れ、更年期障害の症状と同じ症状が出現すると言われています。

 ここで少し整理しておきたいのは

 同じ「めまい」でも、一般的に更年期と他の原因では症状に違いがあることが多いということです。(複合している場合もかなりあるため必ずではありません)

 一般的には、更年期障害が原因の場合は「フワフワする感覚や浮きあがるようなめまい」で耳鳴り(耳の中でキーンというような音がする)を伴うこともあります。

また更年期症状によるエストロゲンの低下は、骨のカルシウム量が減少するために

足の踵の骨(踵骨)に骨棘が発生して、それがそこの部分の骨膜を刺激するために踵が極めて過敏になります。

身体の上方では耳の上の側頭部や首の屈伸筋(前・中・後斜角筋・胸鎖乳突筋・側頭筋・内・外翼突筋)の緊張や顎関節の動きの制限が起こります。

これは耳の三半規管や蝸牛自体の問題ではなく自律神経系とホルモンのアンバランスの結果によるものです。

上肢では、神経反射メカニズムにより卵巣(L3)の機能低下により肘関節(腕尺関節の動きの制限)の機能異常が起こり、子宮(L5)の機能低下で手首の関節(手根関節の動きの制限)の機能異常が起こります。これは更年期症状では同時に起こります。

 
さらに多くの場合、二の腕(上腕三頭筋)の筋力低下によるたるみ・片側の腹斜筋の萎縮による反対側の腹部のたるみによる膨隆、乳頭部の過敏があります。
一般的には頸部から下顎骨や側頭部の耳の部分への緊張が起こりますが、エストロゲンの減少と関係する卵巣の反射は下顎骨の下顎枝と下顎角から顎関節頭へ、子宮の反射はアゴの先端のオトガイのラインから顎関節頭への筋膜を刺激して顎関節の動きを制限してさらに側頭部の耳の部分を締め付けます。

そして更年期症状の特徴は、殆どの場合に下肢の衰弱に伴い大内転筋・長内転筋の筋力が低下して骨盤の下方の内側の支持が不安定になります。

その結果、下肢の外側の両側の大腿筋膜張筋の緊張が起こりそこに動きの制限が生じます。

さらに特徴的なのは、多くの場合、右足の関節(距腿関節内での距骨)が少し外側へ移動するために右足の内果の後ろ側を指で押すと痛みがあります。

また、あまり知られていませんが、更年期症状では肋骨の関節や股関節が歪み、ズレることが多いようです。
具体的には卵巣では背中の第3肋骨頭、子宮では背中の第4肋骨頭、極端なエストロゲン減少では股関節の関節臼の位置に歪みが生じその後ろで5センチほど下の部分に痛みの反射点があります。
施術については、一般的なオステオパシー医学で使用される頭蓋骨矯正・筋骨格矯正と内臓矯正ですが、施術者の高度な知識と技術能力が問われるため経験豊富な専門セラピストによらなければ優れた効果を出すのは難しいと思います。
ただし、上記の足や上肢の施術と肋骨・骨盤・股関節周りの矯正、それと関連する筋肉の矯正を行うだけでもその症状は改善できます。

しかしながら、それらの効果は一時的なものです。
当然ですが、側頭骨内部の関係(耳の三半規管にある耳石の破片が刺激することが等が原因)からくる「めまい」もあります。
その時の「めまい」は「グルグル回転するめまい」です。
それはホルモンの減少とはあまり関係なく起こることが多く、頸部から体全身の筋骨格系や姿勢の異常(顎関節異常等)や心因性ストレスによるものです。

その他にも

3、立ちくらみのようなめまいは、「血圧の変化や心臓」と関係している可能性」がある。
4、「メニエール氏病」:回転性めまい、難聴、耳鳴りをくり返す。内耳が浮腫み、内リンパ水腫が原因。めまい発作にともなって難聴が進むこともある。
5、「突発性難聴」:突然、耳の聞こえが悪くなり、めまいや耳鳴りをともなうことがありる。心因性ストレスが原因のことが多い。
6、「前庭神経炎」:数日間に渡って1日中めまい、嘔吐が持続し耳鳴りはあまりない。原因は不明。
7、「メンタル」 不安、心配事、ストレスによってめまい、耳鳴りが起こることも少なくない。
8、脳の病気 「脳血管障害」 脳卒中、脳梗塞からくるめまいは、強い頭痛や首の痛みを伴うことが多い。

以上のように、めまいの原因は更年期障害以外にも沢山あるるため

まずは、最初に耳鼻咽喉科やその他の専門医を受診して原因を診断してもらうことが必要となります。

 

 

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