2023顔と身体の美容矯正エビデンス(evidence)
[小顔とボディーの実レポート]4回目
報告者 森川まき
森川まきHA(奈良県出身)
10数年間に渡って京都と東京表参道にて多数の美容矯正セラピストを養成輩出する。
物静かな人柄と分かりやすい解説が評判で現在も関西・東京に限らず全国から大勢の受講生が独立開業を目指して学んでいる。
現在
東京表参道&京都美容矯正スクール学院長
勝山浩尉智美容矯正カレッジ本校アシスタント講師
前回に引き続き
”筋膜でつながる腕と小顔の関係性”についてレポートしていきます。
アームラインのルートは計4本。
前面にある2線、浅前腕線、深前腕線
後面にある2線、浅後腕線、深後腕線
前回は後面のルートをレポートしましたので
今回は前面にある2つのアームラインについて見ていきます。
まず浅層にある浅前腕線は
手掌から上腕骨内側上顆を通り大胸筋へつながるルート
そしてその奥には深前腕線があります
母指球筋からはじまり上腕二頭筋(短頭)を通り小胸筋へとつながります
大まかな説明ですがこの様なルートで指先から胸部まで筋膜によってつながっています
これだけではお顔に影響がない様に思われますが
実はこのルートがほうれい線や顎の歪みの原因になっている可能性が高いのです。
お顔に対しての繋がりを深掘りしていくと
浅前腕線ルートの大胸筋は、筋膜レベル言えは首の広頚筋に接続されていきます。
という事は広頚筋が短縮する事で口角が下へ引っ張られるのが容易に想像できるかと思います。
顔ばかり施術していても口角の位置やほうれい線が改善されない場合は、
浅前腕線ルートが原因かもしれません。
力を抜いた時に指が屈曲したままになっている方は要注意ですね。
また深前腕線ルートの小胸筋は舌骨上筋群へ繋がっていきます。
このことでオトガイのずれにも影響が出るということになります。
顎のズレはフェイスラインが歪んだ印象を与えてしまいます。
噛み合わせが悪くなるのは咀嚼筋だけが原因ではなくスマートフォンなどでの母指の使い過ぎも視野に入れて考え施術していく必要があります。
PCやスマートフォンを使用する際の指の屈曲がお顔のたるみや歪みに繋がっていると考えると
日常生活の習慣がいかに大切かおわかりいただけるかと思います。
この様に腕が顔や体幹に影響する重要な部位のため
私は最初に腕の状態を確認してから施術をおこなっています。
前回から引き続き腕の筋膜ルート(4本)をレポートしてきましたが
実際にお客様へ施術して感じることは
施術前
・指が屈曲している人が多く脇が閉まっている
・巻き肩になっていて左右の肩の位置や幅が異なる
・フェイスラインのゆるみ
施術後
・口角周りがシャープになる
・肩の位置異常の改善
・呼吸が深くなっている
・腕をかなり酷使している方は、お顔の輪郭まで内側に収まる様な印象を強く感じる
解剖学に沿った筋膜の繋がりを意識し施術する事がお悩みの根本改善となり
お客様の満足度と施術者としてのやりがいに繋がる様に思います。
今回は、美姿勢や整顔には欠かせない腕の筋膜ルートをレポートしました。
以上です。
森川まき