5月の美容矯正メッセージ

2021顔と感情に関する美容矯正的究明

 

質問者:Junko-Sさん(東京都世田谷区)美容矯正セラピスト

 

最近のコロナ禍に関連して

理不尽な情報やその対応の不当さにずっと腹が立ってしかたないのですが、

大人気ないと思い直し、ちゃんと笑顔で受け流せるように頑張って努力していました。

しかし、やはり疲れが出てきて、お恥ずかしい話ですが、時々息苦しくなったり、立っていると足に力が入らずふらついたりします。

顔もたるみだして、腰が痛くなったり体調も崩しやすくなってきて参っています。

ストレスなのは分かりますが、何かこういう不調をとる方法はないでしょうか?

関係する身体のメカニズムも含めて詳しく教えていただきたいと思います。

自分だけではなく今後のサロンワークにも生かして行きたいと思います。

 

 

質問の回答です。

明らかに、否定的な感情による気分の変化は顔や全身の不調に影響します。

ただし、否定的な感情(怒り・不安・憎しみ・妬み・嫉妬・恐怖・悲しみ)による影響は表情筋にはっきりと現れることもあればそれを隠しているために、相手にはわからないこともあります。

社会全体に暗い情報が多く増えてくると不安、憂うつ、怒り、気分の落ち込みの感情が沸いてくる人も多くなります。

しかしながら、現実的には、この否定的な感情を隠しながら元気を装っている方が多いようです。

表情筋解剖学では、このような否定的な感情を我慢して偽装し隠蔽する最も一般的なものは微笑です。

表情筋解剖学では微笑に含まれる筋肉の動きと否定的感情に含まれる筋肉の動きはかなりの部分で違いがあります。

しかしながら、実際には、両方の表情が混合していることが多く

怒り、恐れ、不安、悲しみ、嫌悪の感情が心の中にあっても、

日常生活では表向き微笑の表情を出して否定的な感情を隠すことで対面を保って生活をすることが多いようです。

しかしながら、皮肉なことに、混合された表情は実際には軽蔑や、気取った、冷笑的な、苦笑いの表情になってしまいます。

例えば、無理に怒りの感情を我慢して隠そうとして笑顔を表現しようとすると

額や目元では、怒りの表現として眉は引き下がり、瞼は引き寄せられ、目は緊張して食い入るような形で相手を凝視することになります。

表情筋解剖学では、この表情は目の周囲の上眼瞼挙筋によって上眼瞼が釣り上がり、前頭筋によって眉が釣り上がり、鼻の鼻根筋や皺眉筋が収縮することで眉間が縦に膨らみ、上唇鼻翼挙筋の収縮によって鼻翼が膨らむことになります。

それに対して

この表情を隠そうと口元を笑顔にすると

唇が後方に持ち上がり、頬が膨らみます。

同時に深い法令線(鼻唇溝)がその部位に刻まれてしまいます。

また、下瞼にはっきりと分かる数多くの深いシワができます。

表情筋解剖学では、笑顔は口の周りの頬骨筋群と笑筋によって口角が上がることで形成されますが

笑顔でも怒りの時と同じ様に、鼻の周りは上唇鼻翼挙筋が緊張するため
二つの感情が重複するとより鼻翼が膨らむことになります。

上下に現れている別々の感情が混合することで

結果的に、混合した顔は

目元はきつい印象になりシワも多くなり。

頬は膨らみ法令線は深くなります。

顔全体は膨らんだ浮腫み顔になるといえます。

そして、多くの場合、他人に対してしている浅層の見せかけの笑顔よりも深層にある強い否定的な感情からもたらされる顔が体中に浸透する真実の顔になります。

この否定的な強い感情が長期的に続くと、顔だけではなく身体内部にもそのエネルギーは浸透してゆき色々な場所で悪い影響が引き起こされることになります。

ここで、少し詳しくこの感情が体の中心の構造体に影響するメカニズムのお話しを致します。

不安、恐れ、怒り等により引き起こされた否定的な感情は一般的に

1,歯を食いしばったりする咀嚼筋の緊張

2,全体的に締め付けられた頭部や口の中の舌までの緊張

3,斜角筋群を中心とした頸部の緊張を作り出します。

今回はこの斜角筋群に焦点を絞って少し詳しくお話しをします。

否定的な感情による斜角筋の緊張は連鎖して心臓や呼吸機能に大きく影響します。

特に、息ぐるしさや、声のだしずらさ、嚥下の低下につながります。

本来、斜角筋群は、構造体に対しては頸部に対して頭の傾斜やそれを保持する機能がその役割です。

同時に呼吸機能の吸気の時にもこの筋肉は収縮するという働きがあるため
鎖骨の下の2本の上部肋骨を持ち上げることや肺の先端と筋膜的につながっているために横隔膜の働きを助ける働きがあります。

通常では前斜角筋は吸気時に頚椎に対してこの上部の肋骨を持ち上げます。

しかしながら、怒り・不安・心配事が長期的に続くと

頭が前方に移動し肩は持ち上がり、背中が丸くなる前方への屈曲姿勢になりがちになります。

この状態になると、前斜角筋は、鎖骨の下で後方に傾斜して固まっている肋骨を引き上げることが出来ず逆に頚椎を前方に引っ張ってしまいます。

ここで重要なことは、この不安やストレスで緊張した斜角筋筋膜は肺や横隔膜、胸郭の肋骨の筋膜と直接つながっているため、その緊張は関連する全ての部分に連続して伝わりその部分の動きの制限につながってしまうということです。

通常、横隔膜は呼吸機能の吸気で収縮して下方に移動しますが、

同時に、胸郭の肋骨は横方向と上方と前方に広がるように動きます。

しかし、ここで、忘れてはいけないのは、背中の部分の肋骨の働きです。

背中では、肋骨は吸気時に胸椎との関節部分の肋椎関節(肋骨頭関節と肋横突関節)内でやや後方に回転して滑るように動きます。

呼気時ではその反対の動きになります。

実は、呼吸でのこの肋骨の前後の運動が胸椎部分の椎間板を刺激しています。

この刺激が、この部分の椎間板の弾力性を保っていることを理解することは姿勢改善のケアーを職業とするセラピストには重要な意味があります。

もし、この胸椎と肋骨の関節部分のどこかにズレや固まりがあると、胸郭全体の肋骨の横方向と前方方向への動きが制限されてしまい、さらには胸郭全体が傾斜したり、ねじれて変形してしまいます。

これと関連して、胸郭の内部にある両方の肺を仕分けしている縦隔の部分が変化してしまうことがあり。

これにより胸郭が前後に厚くなると「樽状胸」に、前後に薄くなると「漏斗胸」になったりします。

正常な呼吸運動では、肋骨だけではなく胸郭内部の肺と胸膜、胸壁の筋膜の間でも同じように滑り運動が行われています。

この胸郭の上・下にある首や腰の接続部分が異常に緊張していると、

そことのバランスを保つために、頚椎部分と腰椎部分の緊張が起こります。

また、一般的にあまり論じられることがありませんが、

胸骨と肋軟骨の結合部分では、呼吸運動で位置の変化はあまり起こりませんが、吸気運動によりその捻転方向への力が加わり弾性エネルギーが蓄えられます。

この蓄積されたエネルギーは呼気時に放出され呼気機能を促進しています。

この放出時のエネルギーもまた胸郭だけではなく筋膜を通じて最終的に骨盤底まで伝わります。

また、あまり考えられていませんが、

胸郭の肋骨の位置や動きは顔の輪郭形成や弾力性に重要な関係があり、顔の弛みの改善ケアーには絶対的に欠かせない部分です。

基本的に胸郭の肋骨は呼吸機能により4つの組み合わせパターンで3方向に動きます。

実は、美容矯正の考え方では

この呼吸に連動して起こる肋骨の組み合わせパターンの方向や弾力性が

頸を通じて顔全体の筋膜的輪郭に深く関与しています。

 

12本の肋骨と胸骨の位置を保つ結合組織の張力が顔の顔面筋膜とお互いに引き合う関係になっています。

具体的には肋骨間のわずかな違いや胸郭全体の傾斜や捻じれが顔の傾きや長さや捻じれにつながってしまいます。

長期的には、顔だけではなく横隔膜とつながる大腰筋の緊張と同時に起こる腹部の膨らみと股関節からの内閉鎖筋を介しての骨盤底筋の緩みを引き起こすことが考えられます。

すこし飛躍しすぎて、こじ付けのように聞こえるかも知れませんが

頸や喉部分は胸腔、腹腔、骨盤腔と骨盤底隔膜との間での樽状の筒の上の部分として筋膜により連続的につながっているからです。

つまり、喉は樽の入口になり樽の底は骨盤底になるわけです。

したがって、喉の緊張は骨盤腔から骨盤隔膜さらには尿生殖隔膜の張力の変化をもたらすことになります。

筋膜の連続性メカニズムの観点から考えると

骨盤底筋(肛門挙筋群)の緊張バランスを保つためには、

仙骨や尾骨の位置と尾骨筋筋膜の緊張力の改善が重要になります。

骨盤底の問題で悩んでいるクライアントの多くは尾骨が捻じれており
必ずと言っていいほど前後・左右どちらかに移動しています。

このことが前方にある外肛門活約筋や肛門挙筋群やその関連組織の張力や位置がアンバランスになる原因です。

実はこれが最終的に顔の歪みに深い影響を与えています。

多くの女性が抱えている出産により骨盤隔膜の張力の変化は新たなる喉や頚椎部分の緊張を作ります。

 

もしかすると、何らかの方法で尾骨の位置のずれを直すことが骨盤底の緊張を安定させ頚椎部分の斜角筋筋膜の緊張や否定的感情である不安や緊張を解消し
真からの笑顔をもたらすポイントになるかもしれません。

加えて、気分を害する無責任な意見や否定的な考えをする人間との環境の改善が必要になると考えられます。

 

もし、内臓系の不調があるようでしたらその分野の専門医師の診断を必要とすることは当然のこととなります。

 

 

 

 

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