10月の美容矯正メッセージ

2020素肌美人への美容矯正改革

質問者:miyo-Yさん(東京都杉並区在住・美容矯正セラピスト)

マスク生活にもだいぶ慣れて来ましたが、息苦しさは変わるわけでもなく、無意識に口呼吸になっている時間が増えている気がします。
秋になり過ごしやすくなってきて、夏の疲れか肌がくすんでたるんできた気がします。
呼吸と顔のたるみは関係するんでしょうか?

質問の回答です。

呼吸と顔のたるみはマスクを長時間している場合には関係します。

マスクは、耳介にヒモ部分を掛けて顔面の皮膚を固定します。

そのため顔面と耳介の間が斜め上に引き上げられるため一時的にはリフト効果が期待できます。

しかしながら長時間この状態を続けると顔面筋膜自体での脂肪や筋肉や皮膚を保持する緊張力が失われます。

その結果、マスクの張力に依存し過ぎたため支持力を失った顔面はマスクを外した時には前頭部で表情筋を引き上げることができず斜め下方に下がってしまいます。

マスクラインの皮膚への食い込みにより下瞼が目立ちクマが出来ているようにみえます。

頬部分は脂肪体の膨らみとともに、皮膚は膨らみ垂れ下がることになります。

この原因は、鼻から下瞼の部分を通過するのマスクのラインがその部分の皮膚に密着するためで、それによってリンパや血液の流れが悪くなるためであると考えられます。

また、顔の表情筋は頭部の帽状腱膜から顔面筋の筋膜や口角から鎖骨の部分に広がる広頸筋まで全て筋膜で接続されています。

通常、各顔面筋膜部分にはその中に脂肪が入り込んでいるため顔の皮膚は弾力的で張りのある状態になっています。

しかしながら、マスクを使用することで口元や顎下までを包むことになると、

頬やエラまでの部分がマスクのラインや紐部分で密着することになります。

そして、その状態が長時間続くとマスク内で繰り返される会話などの発声による表情筋の動きにより、

その皮膚に密着したマスクラインや紐部分は皮膚の中に食い込むことになります。

その結果各表情筋の動きは徐々に制限され

特定の表情のパターンに固定されてしまいます

動きや弾力性を失った部分は次第に脂肪が下垂してきてたるみ膨らんできます。

結果的に

疲れきった時に現れる疲労感の表情のように法令線が深くなったり顔面の凹凸が多くなり皮膚と皮膚の間の食い込みができ口元のシワが目立つようになります。

また、呼吸により肺から鼻や口に運ばれた空気は外に排泄されてマスク内に充満します。

マスクの内と顔面の皮膚の間は呼気とその呼気熱により一時的には皮膚の角質層に保湿と潤いをもたらします。

しかしながら長時間この状態が続くと逆に体内から放出された呼気とその呼気熱で皮膚が徐々に弾力性を失いふやけてしまいます。

その結果、老人の顔のように頬から口元まで全体的に下垂してたるみが酷くなってしまいます。

さらには、不安や恐怖によるストレスは必ずといっていいほど皮膚の荒れを発生させます。

また、それだけではなく嚥下障害、発生障害に伴う喉や首の緊張によるシワや浮腫みを作る原因になります。

また、顔のリフトを保つためには顔面の口と首の喉部分は常に反対の動きを繰り返すことが必要になります。

例えば、物を噛んだり、口を閉じる時は必ず首の舌骨周辺の筋肉は伸びています。

つまり、口を閉じたり物を噛む時には下顎が上に移動します。

その時には、喉の舌骨の周辺の筋力は必ずと言っていいほど緩まなければなりません。

反対に口を開ける時は、必ずと言っていいほど首の舌骨周辺の筋肉は緊張して短くならなければなりません。

実は、この口元と首の舌骨周辺の交互の運動が顔のリフトと顔面の弾力を保つ役割を担っています。

長時間のマスク使用による顔面の部分の固定は、この首から筋膜を通じて伝達させる顔への動きの力を制限してしまいます。

また、このことは顔のたるみのみならず首の太さやむくみ等両方の原因になるかもしれません。

最後に、少し専門的な話しになりますが

マスクの長時間の使用により顔面部分の固定は首から下の構造にも影響をもたらします。

特に、喉の部分にある舌骨に付着している胸骨舌骨筋や甲状舌骨筋等を介して胸骨と鎖骨に付着している筋膜と骨膜の部分は骨格系の構造維持にはとても重要な部分です。

最終的に仙腸関節の機能に影響して、骨盤の動きの制限と股関節の動きの制限を引き起こします。

その結果として現れるのは多くの腰痛と顎関節症です。

またそれは、多くの顔の歪みの原因となっています。

 

 

 

 

 

 

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