2020素肌美人への美容矯正改革
質問者:Michie-Tさん、東京都武蔵野市在住(美容矯正セラピスト)
勝山先生へ
前回のエクササイズを試してみたら、確かにたるみが改善して、姿勢もよくなりました。
さらにその姿勢の良さをキープしたいのですが、良い方法が他にありましたら教えてください。
質問の回答です。
今回は、歯茎の刺激や歯の噛み合わせで顔のたるみを改善できるお話しをいたします。
それに先立ち、まずはたるみと関係する顔の表情筋の付着部分を知る必要があります。
表情筋は通称「皮筋」と呼ばれています。
この筋肉は骨格筋とは違って片方は顔の骨の骨膜に付着していますがもう一方は皮膚に付着しています。
さらに注目する必要があるのは、口腔の粘膜を経由して上・下の歯茎や歯の付け根部分の膜につながっているということです。
普段、歯茎は虫歯の予防のために歯磨きすること以外にあまり深く考えることがありませんが、
実は顔のリフトのためにはこの部分が重要な場所なのです。
さらに、重要なことはこの歯茎の部分は
骨格筋の緊張の変化や内臓の機能、栄養状態、心理的な心の変化の状態までも関与しており、
身体の中での多くの出来事がこの部分の痛みや腫れとなって現れます。
したがって、
顔のたるみ予防や歪み姿勢の改善にもこの歯茎を刺激することが有効ということになります。
表情筋と関係する粘膜は歯毎に違っています。
具体的には
上・下の切歯と犬歯の歯茎部分は口輪筋やオトガイ筋と関係しており
上・下の小臼歯部分は口角挙筋や口角下制筋と関係し
上・下の大臼歯部分は頬筋等と関係します。
精神的なストレスによる嫌悪、悲しみ、怒り、不安感、等の表情筋の組み合わせパターンは常に口腔の粘膜を経由して歯茎の部分的緊張を引き起こします。
また、咀嚼筋(側頭筋、咬筋、内側翼突筋)等で歯を強く噛みしめると、顎関節や下顎骨、上顎骨の歯の神経部分にも刺激が伝わります。
この刺激は頭蓋骨全体から内臓や身体の骨格筋や肩関節や股関節や足関節にも伝わりそれぞれの部分の機能に対しても影響を及ぼします。
少し詳しく説明すると、
前歯の中切歯や側切歯の部分は首の屈曲や伸展や腰部の問題と深く関係しており、首や腰部の痛みや動きの制限は上下の前歯の噛みしめの位置と関係しています。
犬歯の噛みしめの位置は肩の関節や痛みと背中の下部の痛み関係しています。
上顎・下顎の奥歯の大臼歯の部分は肩甲骨や骨盤の部分の筋肉と関係しています。
具体的には、上顎の大臼歯は脾臓の機能と関係し背面の中部僧帽筋の弱さや猫背姿勢と関係ます。
下顎の大臼歯は腎臓機能と関係しており筋肉では大腰筋の緊張と関係します。
大腰筋のアンバランスは骨盤や股関節の動き、さらには腰部の側彎や腰痛と深く関係しています。
オンライン業務等での長時間に渡るパソコン操作の姿勢は、頚椎部分の過緊張を伴って可動制限の原因となりますが、それは前歯の噛みしめる力の弱さにもつながってしまいます。
最終的に、それは、たるみや口角の下垂や深い法令線のできる原因にもなります。
エクササイズとしては、
あめ玉を噛みしめながら首や腰部を動かす
顔のたるみを改善する
あめ玉噛みしめエクササイズ(仮称)を
お勧めいたします。
1、まず、最初に首の左右への回転と屈曲伸展の動きを行いどのように動くか痛みが
あるかを確認します。
2、次に前歯の部分で丸いあめ玉等を軽く噛み首の屈曲や伸展を行います。
さらに首の左右への回転を行います。
それで動きがよくなったり、痛みが軽減するようでしたら、その動きを数回繰り返します。
多くの方がすでにこの効果を実証していますが前歯の適度な緊張が首の緊張を軽減することでこのような良い現象を引き起こします。
椅子に座った状態での長時間のパソコン操作は頭の前方移動とストレートネック状態を引き起こし、姿勢バランスの保つ代償作用として腰部の大腰筋の緊張と常に関係し腰部側彎の原因となります。
3、上下の奥歯の第3臼歯であめ玉等を軽く噛みしめて腰の屈曲と伸展と左右への回転の動きは大腰筋や腰部の筋肉の緊張を良い方向へ変化させます。
もし動きや痛みが軽減するようでしたら、その動きを数回繰り返します。
4、さらに、上下の前歯の歯茎と付け根部分を
皮膚の上から、軽く圧迫して唇をしぼめる動きや、えらの方向に引きつける動作も有効です。
歯ブラシ等で直接歯茎を適度に刺激してからこの動きを毎日数回繰り返して行うと
自然と知らず知らずのうちに、たるみが気にならなくなり軽減されていることに気がつくはずです。