3月の美容矯正メッセージ

2020素肌美人への美容矯正改革

質問者:Satomi-Oさん(東京都新宿区、美容矯正セラピスト、美容師)

勝山先生に質問です
顔の頬骨の下あたりを揉むと痛みがありそこを集中的にほぐすと目元から鼻周りがスッキリするのですが、何故でしょうか?

少し詳しく教えていただければ幸いです。

 

質問の回答です。


この部分の肌のたるみ、むくみ、シワのできる原因は沢山あるため特にこれが原因であると断定はできません。

今回は、骨格構造からの影響に焦点を絞ってお話しします

先ず一つは顔面神経支配の一部である広頸筋筋膜の張力のアンバランスです。
顔面筋膜は各表情筋をそれぞれ結合しているため、広頸筋の緊張力が左右で違っていると緊張している方へ口角や頬周りまでを下に向かって牽引してしまいます。

結果的に口角は斜めに傾き、その上に深い鼻唇溝(法令線)ができ、さらに下まぶたは斜め方向に牽かれ頬と下まぶたの間に筋膜性の溝や窪み(下眼瞼頬骨溝)が形成されてしまいます。

広頸筋は薄くて広い筋肉ですがこの筋力のアンバランスは、しばしば下顎骨の関節頭を位置をずらしてしまいます。

つまりアゴのずれを作ってしまいます。

移動してさらに顎は後ろに下がり傾きます。

そのため、片方の顔の筋膜や脂肪は全体的に外側に移動してさらに顎は後ろに下がり傾きます。
これが顎関節由来の非対称の歪んだ顔の原因です。

目元の下の頬骨の筋膜は下顎の移動によりその方向にストレッチを受けてしまいます。

それにより、皮膚の環境を監視してコントロールしている表皮と真皮層の神経受容器は破損してしまい敏感になってしまうことがあります。

これが、その部分をほぐす時に出る頬骨の周りの痛みの原因であると考えられます。

次に頬周りのたるみや浮腫みを歩行動作との関係からお話します。


少し難しい話になりますが

一般的に立位で左右対象に動く場合
片足の踵の接地時から足底面で前進してる時は股関節の動きと連動して足部分は足底の中心から外反の動きになります(下腿の内回旋と距骨の内方への傾斜)

その時、多くの場合は同じ側の上肢は背中の後ろに移動しています。

骨盤と胸郭・頭・顔は前に出した足と連動して反対側(後ろ脚の側)に移動しようとします

この時には足を前に出した側の反対側(後ろ脚の側)の首の筋膜は緩み、顔は足を前に出した同じ側の首に対して離れようとしてるため同じ側の顔面は肩に対して外側にストレッチを受けます。

その結果、口輪筋のある口角から頬周りの筋膜も外側へのストレッチ
を受けることになります。

反対側では、足先は骨盤の後ろにあり地面から離れようとしています。

この時期は股関節の外転・内旋と連動して、足は踵から足先まで内反(回外)傾向になり離足期への準備が開始されます。

後ろにある下肢の同じ側の上肢は前に移動しているため、反対側の首の筋膜から同じ側の肩の筋膜は緊張して、手を前に出した同じ側の首に対して顔を反対は回転させようとします。

結果的に顔は前に出した側の足の影響を受けずに本来の頭の中心の位置に止まることになります。
しかしながら、この場合の顔の位置は

足から顔までの左右の関節や筋筋膜の動きが全て正常に動くことが条件になります。
現実にはそのような人は少なく
多くの人は、身体の何処かに動きの悪いところを抱えています。
したがって、
体幹の関節の不十分な動きが原因で顔の筋膜は緊張力が非対称になり、結果的に頬骨の周りの顔面のアンバランスになってしまいます。

また、一般的には、あまり知られていませんが、身体の動きに伴い椎骨の各関節は回転や側屈等の動きをしますが背骨の各椎骨の歪みがあると、このことが反射して頬骨の皮膚の受容器を破損してしまうことがあります。。

具体的には、左右の鼻と頬骨の間の部分で

鼻と下瞼の間の頬骨上顎縫合の上の部分に起こります

例えば、卵巣が悪いと腰椎3番の歪みが起こりますがこれは反射的に頬骨の下の先端部分に痛みが起こります。

これは、肩甲骨、胸鎖関節、広頸筋等を経由して起こります。

また、すい臓が悪いと胸椎6番の歪みが起こりアルブミンで出来ている膠原組織の破損を引き起こし皮膚の支持組織を不安定にしてしまいます。

小鼻と頬骨の間のレベルの神経受容器を破損してしまい、痛みが起こります。
また、心臓が悪いと胸椎1・2番の歪みが起こります。

これはおもしろいことに腰部から骨盤に関係している大腰筋のアンバランスに関係しています。

この場合、頬骨と鼻の間の一番上の部分に痛みが起こります。

このように両方の頬骨の筋膜や皮膚の上には身体からの反射性の疼痛インジケーターが多数ありますが、これらは全て頬の皮膚や筋膜の受容器の破損を引き起こし肌の質の低下の原因の一つと考えられます。

足や骨盤・脊柱からの筋膜的な連続性はわずかな動きであっても遠く離れた顔までの筋膜や皮膚の位置の変化に影響しているといえます。

 

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