2017美容矯正の真理
質問者:kesae-Wさん、ニュージーランド在住(美容矯正セラピスト)
こんにちは、勝山先生。
今回はダンサー、バレリーナたちに対するNMTマッサージの有効点、施術ポイントをお聞きします。
友人55歳バレリーナ生徒(まだトウシューズは使用していません)は腰痛持ちで筋肉、姿勢矯正を兼ねて練習に勤しんでいます。 こーいうクライアントを施術する時のポイントを教えてください。この友人には足根骨は毎回施術しています。
このスポーツの為のマッサージサロンがあるのは知ってますが、一般のスポーツマッサージとどこが違うのでしょうか? そのスポーツマッサージとはなんぞや?と言う事からあやふやな認識です
よろしくお願いします。
質問の回答です。
ダンサー・バレリーナ―さんたちに有効なNMTオイルセラピーの有効点、施術ポイントは大まかには後頭骨下―膝窩―足底になります。
ただしお友達のような年齢の方で腰痛もちの場合には、まず全身への基本的な筋膜構造のトリートメントが必要になります。
ここの段階で必要なトリートメントは強い刺激や激しい動きではありません。
その後での個々の部位に関する筋肉や姿勢矯正をすると問題はありません。
ただし、勘違いしてはいけない点を指摘しておきます。
私たちは普段、両足底面のどこかを床に接地して生活をしています。
バレリーナ―のようにつま先で立って歩くことはほとんどありません。
歩行動作の時には踵で接地したあと足底面で体重を保持し指先を曲げて前進するときだけ一瞬の時間つま先立ちになります。
確かにつま先立ちをすることで全身の筋筋膜の緊張により姿勢が良くなります。
全身の関節が引き締まりその後の動きの範囲が広がるのは事実です。
しかしながら、多くの場合それによって普段の姿勢を改善できるとは言い切れません。
なぜかというと、つま先立ちの時間より普段の生活でのスタイルの姿勢保持の方が長時間行っているからです。
本質的には普段の不良姿勢に関わる各ポイントを重点的に改善するエクササイズが重要になります。
ダンサーの場合でも同じように多くのダンサーは激しい動きや姿勢を保持するためにそのスタイルの保持のための姿勢の筋骨格は訓練されていますが、それから離れた日常生活での普段の姿勢は逆に過剰に弛緩して歪んでいることが多く、このことは筋骨格系の手技療法に携わる多くのセラピストが発表しております。
私たちのスクール出身の美容矯正セラピストのお客様の中にも有名なダンサーがおりますが、その方も普段は腰部の側弯や股関節障害を抱えており足底が硬く緊張して頭と首の付け根も緊張しており演技発表の前後には必ず施術に訪れています。
人間は鳥ではありませんので白鳥のようなポーズとって歩いたり空中に飛んだりのようなことは日常生活することはあまりありませんので、この姿勢は一時的に姿勢の改善や動きには効果があるものと考えるべきで、人間本来の二足歩行時の動きとバランスのとれた体幹のねじれやそれと対側に動く両手のスイングとバランスよく対応する頭頚部の位置を改善できるエクササイズが基本的には大切なことになります。
また、多くのこの分野の演技者の足底を診ると日常生活での普段も固く過緊張状態になっているという事実のあることをふまえていうと
結論的には演技やポーズのために訓練された姿勢筋筋膜の能力がそのまま普段の姿勢に役立っているとは必ずしも言い切れないということになります。
ご質問のスポーツマッサージとそのためのスポーツマッサージの違いはよく分かりません。
おそらくは、その姿勢を保持するための頭頚部―膝窩―足底―腹部の緊張を取ることが強調されているのではと思われます。
人間がある動きや姿勢を保持する時には必ず目や耳の中の機能が働きその信号が頭と首の付け根の筋肉(後頭骨下筋)に情報刺激として伝わります。その指令を基に他の骨格筋は必要なポーズをとることができます。
この様に考えると後頭部と足底を刺激することが有効と思われます。