2021顔と感情に関する美容矯正的究明
質問者:michiko-Kさん東京都在住(美容矯正セラピスト)
コロナの不安から、最近眉間に縦シワが入ってしまいました。
必死になって伸ばしているのですがなかなか取れません。
どうしたら取れますか?
また、どうして不安の状態の顔つきになると体調が悪くなるのかその関連性を教えてください。
質問の回答です。
この場合は、まずは緊張と不安をやわらげることが大切です。
顔は、一般的には、感情、気分、態度、性格、ボディー、知能、魅力性、年齢等に関するメッセージを伝える多重信号システムの場所です。
その中で、あまり知られていないのがボディーからの反射信号メカニズムです。
一般的に、感情から顔へのメッセージは1秒未満から数秒の単位で表情筋の素早い収縮で伝達されます。
その結果,
顔の容貌は一時的に変化し,目鼻立ちの位置や形が変わり、一時的に皺が現れて比較的早く消えて無くなります。
しかしながら、
年齢を重ねてくる、つまり老化が進んでくると、深く刻まれた皺が増えたり、表情筋部分の筋膜の張りが変化したり、皮膚組織や皮膚の色素の変化さえもゆっくりとですが起こってきます。
このことは、若年者であっても
一時的に繰り返し起こる感情の刺激を1日のうちに何度も繰り返したり、何日も続けるとそれは「気分」の状態に変化してしまいます。
その「気分」が長く続くと顔面にその状況が浸透してしまい
緊張した表情の痕跡が長時間とどまることになります。
例えば、いま一番多いコロナ禍などでの不安の表情(この顔には恐怖心が現れる)や
精神的ストレスでの抑うつの表情(この顔には恐怖や悲しみが入り混ざりその表情の痕跡が皮膚に残る)等があります。
今回は、不安の表情と身体の反射信号メカニズムについて、少し詳しく話します。
通常、「不安」の感情からもたらさる表情は、「恐怖の感情」からもたらされます。
例えば、コロナ禍では身体に感染危害を受ける前に想像上の恐怖が起こり、実際に感染が身体に起こっている最中でもその感情は継続します。
一般的に恐怖心は軽い場合であっても不快な感情であり、強い恐怖心はあらゆる感情のうちで最も有害な感情です。
この感情を長期的に持続すると、内臓の機能を低下させ、それに連動する姿勢の変化が現れたり、最終的に心身の疲弊につながることになります。
この顔面に現れる「恐怖」の表情を少し詳しくお話しします。
結論から言うと、この表情は「心配や懸念」を意味します。
この時、下記の1~5までの部分の緊張が同時に起こるか又は部分的に起こります。
1,顔の両側の眉を同時に引き上げる。(心配と懸念)
普通、額を横切る皺が発生します。これは一般的には前頭筋の収縮によるものです。
整骨医学の専門的研究では、この部分の長期的な緊張と収縮は上腕二頭筋(胃)と三角筋(肺)の筋力低下をもたらすとされています。
つまり、腕の痛みや肩の痛み、胃腸問題、呼吸器の問題と共に現れることになります。
2,眉間をその中心部分に引き寄せることで額のその部分に縦のシワが発生することになります。(心配と懸念)
一般的には皺眉筋の収縮が関係します。
整骨医学の専門的研究では、この部分の長期的な緊張と収縮は大腿四頭筋の筋力低下をもたらす。
つまり、歩行機能と関係している膝の曲げ伸ばしや股関節の動きと骨盤の動きの問題と小腸での消化吸収の問題に影響を及ぼすことになります。
3、目元の上瞼を持ち上げ白目をはっきりと現します。一般的にこれは上眼瞼挙筋の緊張によるものです。(心配と懸念)
整骨医学の専門的研究では、この部分の長期的な緊張と収縮は腓骨筋群(膀胱・副腎)と前脛骨筋(膀胱・副腎)の筋力低下をもたらすとされています。
つまり、足首の足関節の動きの問題と心身の定常的な疲労と深く関係する副腎の機能に影響を及ぼすことになります。
4、目元の下瞼を緊張させ膨らませます。一般的には主に眼輪筋の下部の緊張によるものです。(心配と懸念)
整骨医学の専門的研究では、この部分の長期的な緊張と収縮は広背筋(膵臓)と肩甲下筋(心臓)の筋力低下をもたらすとされています。
つまり、腕と肩と背中と腰の痛みと一緒に膵臓の機能(消化酵素やインスリン分泌の問題)、心臓の機能に関係することになります。
5、口を開き、唇は僅かに緊張し後ろに引かせるか、あるいは押し広げて後ろに引きます。(心配と懸念)
一般的には口輪筋の弛緩、広頚筋の緊張、オトガイ三角筋、下唇下制筋、の緊張等によるものです。
整骨医学の専門的研究では口角を引き下げる筋肉の長期的な緊張と収縮は棘下筋(胸腺)と小円筋(甲状腺)の筋力低下をもたらすとされています。
結果的に深い法令線や弛みの原因となり
肩関節での腕の動きや肩甲骨や背中の膨らみ、猫背姿勢など原因となります。
一般的にあまり知られていませんが免疫機能や体温調節と関係する甲状腺機能に影響を及ぼすとされています。
コロナ禍に限らず、日ごろの出来事によって「恐れや不安」を抱えていたり又は心配性でヒステリーな人が訴える症状の一つにアゴの下の喉の周りの慢性的な緊張や痛みや腫れがあります。
これは、多くの場合咽頭・喉頭の緊張と口を開閉する筋肉の筋肉のバランスが崩れていることや顎関節機能が低下していると考えられます。
もし不安と関係するこれらの顔の表情の状態が続いていて、さらに、朝の情緒的な疲労、ぜんそくやアレルギーなどが起こったり、立っている時に体が前方に傾くいたり、つま先立ちができなかったり、股関節と膝が開き股が閉じないような状態でがあるとすれば、それは姿勢だけの問題ではなく副腎機能の低下疑わなければなりません。
その場合には、基本的に、その分野の西洋医学の専門医師に相談しなければなりません。
整骨医学の専門的研究では、副腎機能と関係して体に現れるサインとして代表的なのは肘の前側の痛み、後頭部の痛み、股関節痛、口角から鎖骨までの広頚筋分の痛みと後ろ側の僧帽筋の痛み、肩甲骨の内側の痛み、坐骨から膝までの後大腿部の痛み、等です。
一般的によく知られている情報では、副腎は、甲状腺機能のアンバランス、消化酵素分泌のアンバランス、抗体調節能力の低下による定常的な感染状態、子宮痙攣、高コレステロール、中性脂肪インスリン分泌のアンバランス、等と深く関係していると言われれています。
副腎の筋力低下と関係する心理的な特徴は
とても用心深く、びくびくしている、この状態が続くと彼らは物事の決断に対してどうしてよいか分からなくなり、優柔不断になり、活気を失い人格が衰弱して自己の内に引っ込んでしまいます。さらにひどくなると反抗的になり社会のルールに従うことを嫌がり最終的には自己破損の病的状態になってしまいます。
精神的ストレス発症時には生体において細胞性免疫は抑制され液性免疫は亢進するとされています。
コロナ禍のウイルスそのものだけでなく根拠が薄弱で何が目的なのかよくわからないマスコミの報道による煽りを受けて不安や心配の感情に浸ることも免疫機能の低下の原因であるといえます。
大脳皮質の情動反応は→大脳辺縁系→視床下部→自律神経・内分泌系→諸臓器→筋骨格系→顔面の皮膚は肥厚し、肩こり、頭痛、めまい、胃腸症状などの不定愁訴を多くします。
心身の疲労・ストレスは→皮膚症状の悪化→皮膚バリア機能の低下→心身症の神経原生の皮膚炎の原因になります。
ここで重要なことは
感情的なストレスによる内臓の機能低下は、必ずと言っていいほど身体の関係する筋肉の筋力を低下させます。
ただし、筋力が低下しているからと言って必ずしも内臓が弱っているとは限らないということです。
簡単にできるエクササイズ
1,片方の手で喉を掴み反対側の手でその後ろの筋肉を掴みます。
次に喉を右側に引きその後ろの筋肉を反対側に引き放します。その状態を25秒間保持します。反対側にも同じことを行います。
2,肘を伸ばし前側の痛みのあるところを調べその痛みが消えるところまで肘を曲げて行きます。肘の痛みが消えるとこで曲げる動作を停止してそのまま90秒間保持します。
3,左下肢の膝の裏から約7センチのところを指で押し20秒間保持します。
4,左の膝蓋の下の腱を20秒間軽く叩きます。
5,左肘の後ろの腱を20秒間軽く叩きます。
6,恥骨の少し上の部分に中指が来るように指を3本置きます。
息を吐いている時は指を押し込み息を吸い始めたらその指を急激に離します。
左右同じ様に各6回行います。
7,最後につま先立ちと踵での後ろ歩きを各20秒間行います。