9月の美容矯正メッセージ

2018美容矯正の構造力学的視点

MASAMI-Sさん、東京都目黒区在住、薬剤師

いつもメッセージを興味深く読ませていただいております。

先生に私からの素朴な質問です。

私は、秋になると毎年、寂しくなったり、老けた気持ちになって憂鬱です。

そして実際に「秋老け顔」になり浮腫みやたるみが気になったり、シミやシワが増えたりします。

普通の化粧水等のスキンケア以外では、どうすれば、解消できるでしょうか?

勝山先生の美容矯正理論からの見解を教えてください。

 

質問の回答です

 

 

秋になるとなぜ寂しくなるのかについては、数多くの原因が関係しています。

まず、

1、秋になると夏とちがって気温が下がり、空が遠く高く見えて空の雲の様子も変わります。具体的には夏は入道雲が多く濃い青色の空のため空が近く感じます。

秋になると空の水蒸気の量が少なくなるため薄い水色になり、雲も細くて長い箒のような形やうろこ状の雲に変わります。

2、さらに秋は夏に比べて太陽からの日射エネルギーの量が少なくなるために人間の心理的な感じ方では、空が深く遠くに離れ自分との距離が長くなったようになるため自分の存在が小さく感じ、その結果孤独感や寂しい感情が増してきます。

それが原因で精神的に不安感が増すと言われています。

そして、人間は身体に感じる冷たい風により、身体は冷えるため温もりを感じなくなり心理的に孤独を感じやすくなります。
 不安感が生まれるとそれにより仲間や家族や誰かと一緒にいたいという気持ちが出てくるとも言われています。

結果的に寂しいという感情になります。

3、暑い夏が終わったときに身体は外界からだけではなく飲食のアンバランス等で大きなダメージを受けているため疲れています。

特に夏に使用するエアコンの冷えにより自律神経が乱れます。

その為ホルモンのバランスも崩れてしまいます。

結果的に不安定な精神状態の原因にもなってしまいます。

つまりは、体の不調の影響で精神も弱ることにより寂しさも感じることになります。

一般的に寂しさに関係するホルモンはよく知られているセロトニンという物質です。

このセロトニンは精神を安定させてくれる役割を担っています。

また精神を安定させるだけでなくストレスにも強くしてくれるのでセロトニンが体内で増えると安心や幸福感を感じやすくなるので寂しさも小さくなると言われています。

セロトニンの分泌量を増やすには長時間眠るだけではなく十分な質の高い眠りを取ることが重要です。

また、必ずではありませんがセロトニンを増やしホルモンバランスを整えるための栄養を摂ることも大切です。

代表的な食べ物は大豆類の食品です。

さらに、食品の栄養学では大豆食品に含まれるイソフラボンは美しさと深く関係している女性ホルモンと似た働きをしてくれるといわれています。

したがって人によっては肌質を改善する効果があるかもしれません。

一般的に多くの人が実践している体を動かす運動もストレス発散になるので効果的ですが、ただし激しい偏った動きや長時間の動きは体内に有害なアンモニアを多く発生するためそれを解毒する肝臓のたんぱく質の代謝機能に負担がかかります。

またそれによって発生した尿素を処理する腎臓や膀胱にも負担がかかり逆効果になることもあります。

そして、ただ運動で汗を外へ排泄して流して痩せたりしても一時的なもなので止めると元に戻ってしまいます。

何よりも大切なことは基礎代謝を上げて余分な水分の溜まらないような体にすることです。

ちなみに、一日の栄養消費エネルギーの60%は基礎代謝(その中で肝臓が20%脳が18%)が消費し、運動機能で消費される骨格筋は全体の30%食事が10%と言われています。

基礎代謝に関係する内臓の筋肉の運動は、普段日常の動きや運動等で使用している自分の意志でコントロールできる骨格筋とは違います。

これらは平滑筋と言われるもので自分の意志とはあまり関係のない自律神経の不随意運動の働きによるものです。

 

次に秋と肌質の関係についてお話しします。

 

人の発生学的観点からでは皮膚の表皮は外胚葉から真皮は中胚葉から形成されます。

一般的には同じく外胚葉から作られる神経系も同じ性質であるため精神的な悩みや長期的なストレスは表皮を傷めることになると言われています。

外界からの紫外線以外での表皮でのバリア機能のトラブルには、なかなか改善することが難しい精神的に陰性のストレスが深く関係します。

次に中胚葉からできる真皮と同じ仲間は筋骨格系や血液や女性の生殖器である子宮・卵巣などもその中の一つです。

したがって、筋骨格系の歪みやそれによる姿勢保持筋機能の弱さ、血液の循環不良、臓器の機能低下や女性ホルモンのアンバランスより皮膚の真皮層構造の機能に変化が起こります。

 

ここで、顔のむくみやたるみやシワ等と筋骨格系との関係に絞って専門的な知識の立場から説明します。

筋骨格系の衰弱は顔面筋膜の張力を衰弱させます。

ある種の特定の筋肉は、特に目元・口元・頬周り等の顔面筋膜の弾力性への影響が大きいと考えられます。

一般的には、たるみやシワは紫外線や年齢による皮膚の老化と考えられますが、実際には顔の脂肪を包んだり神経や血管の通路を作っている筋膜隙や表情筋やそれらのボックスの弾力性の低下が原因であることも多いようです。

何かが原因で筋力低下が起こり姿勢の保持や動きが悪くなるとそれに関係する

顔面筋膜の受容器(レセプター)が破損します。

それが引き金になり皮膚や脂肪を包む組織の弾力性が失われ、たるみやしわができると考えれています。

具体的にお話しすると、法令線の部分の顔の筋膜は肩甲骨についている棘下筋や小円筋の筋力と神経受容器反射のメカニズムで関係します。

これらの筋肉は、体重の増減や体温の調節等の基礎代謝と関係する甲状腺や胸腺の反射を受けやすい筋肉です。

また体の動きでは、これらの筋肉は肩の関節部分で腕を外側に回す時によく使われます。法令線=棘下筋・小円筋

目元では、眉毛の部分が足の外反や内反の動きと関係する脛骨筋群や腓骨筋群です。

これらの筋肉は、歩行時に足首の部分で外反や内反を行う距骨下関節の滑りをコントロールします。

また、これらの筋肉の緊張力が乱れると膝関節部分のO脚やX脚の原因になります。

 

さらにこの状態が長く続くと反射的に目元の部分の筋膜の緊張力を低下させてしまいます。

 

眉毛の下の瞼の腫れ=腓骨筋群・脛骨筋群

目じりの小じわのできる部分は腕と骨盤をつないでいる広背筋です。

この筋肉は腕を内側に回して脇を閉める時に働きますが背中から骨盤までを繋いでおり筋力の低下が起こると腰の痛みと背中の痛み腕の痛みや動きの制限の原因になります。内臓では炭水化物の代謝やインスリンの分泌と深い関係があります。

目じりのシワ=広背筋

クマや肝斑のできる下まぶたの部分は肩甲下筋です。

肩甲下筋はちょうど腕で犬かきをするよな動きをする時に使われる筋肉ですが

基礎代謝が低下していたり心臓の働きが悪くなっている時にも筋力が低下します。

これにより体全身が浮腫んできたり太ってきたりします。

肝斑は頬の両側に出来るので子宮や卵巣の機能低下でもできると言われています。

下まぶた=肩甲下筋

眉頭や眉間の部分は大腿四頭筋です。

この筋肉は下肢を上げたり伸ばしたりするときに働く筋肉です。

これらの筋肉が弱くなると、腰痛や立ちあがり、階段の上がりが困難になり膝の痛みの等原因になります。

股関節や骨盤の前傾・後傾に深く関しており、お尻の膨らみのバランスにも関係します。内臓との関係では小腸の働きが関係します。

目頭・眉間=大腿四頭筋

これらが原因で顔がむくみんだのをそのままにしていると、今度はその先の顔のたるみの原因になります。

この考えかたから言うと、むくみもたるみもシワも同じことが原因で起こることになります。

 

結論です。

今までの色々なケアーも総合的に必要ですが一番欠けているのは基礎代謝を上げるケアーです。

ご自分の体調不良が原因で秋老け顔になっている場合には心理的な変化だけではなく内臓の機能が低下しています。

まずは、その分野の専門医療機関や医師に相談していただきそのアドバイスのもとに無理なくできるケアーをすることをお勧めいたします。

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