11月の美容矯正メッセージ

徹底集中肌質改善美容大学院

今月は骨盤底の筋膜網が首とアゴ周りの皺や太さに影響するメカニズムについてのお話です。

首やアゴのシワに対する一般的に行われているこれまでの外面からのケアーは殆ど効果がないことをお話してきました。

また、これまで、顔のデザインを作るコラーゲンネットワークの網状張力と体の筋膜の重要性を述べてましたが、

ここで少しだけ更に詳しく、人の発生から全体が形造られるまでのメカニズムについてお話します。

受精後、発生から2週間1ミリの胚内(人の原型)で発生する細網筋膜網間葉幹細胞という名前の細胞が(最初はレクチンという微細なコラーゲンで徐々にコラーゲンに置き換えられる)を吐き出し、外胚葉(皮膚・中枢神経になる)と中胚葉(骨・筋肉・筋膜等の筋骨格系になる)と内肺葉(消化管等になる)の3層を繋いでいます。

したがって、これらの3層は最初の発生の段階から網の糸で絡まれお互いに引き付けられています。

またこの細胞(間葉幹細胞)は体の必要に応じて様々な細胞に変化して(免疫細胞や脂肪細胞や繊維芽細胞になり)体の機能を維持しています。

この3層と筋膜の蜘蛛の巣状結合網が構築されると、胚は極めて早いスピードで折り紙の様に何度も繰り返し折り畳れてゆきます。

内肺葉は消化管になり、中胚葉は前部で肋骨・腹筋・骨盤になり、中央は椎体と椎間板になり、後部で椎弓や棘筋や頭頂部の頭蓋冠になります。

また、中胚葉による外肺葉を仕分けする働きにより、外胚葉は外部では皮膚になり内部では中枢神経になり中胚葉との組み合わせで髄膜(硬膜や軟膜)になります。

途切れなく繰り返される折り紙の折り畳み作業最後の行程で二つの口蓋の唇が一つに繋がり、私たちの顔が出来上がります。

この折り紙の様な折り畳み作業の行程で常にその3層(外胚葉・中胚葉・内胚葉)で出来る様々な組織を途切れなく包んでき来ている唯一の連続体が、私たちの体では筋膜網のみなのです。

この筋膜網の表皮や真皮(外肺葉の皮膚)があり、中に中胚葉の骨と筋肉が別々に仕切られて包まれています。

ここで、重要なことは骨と筋肉は骨膜(筋膜)を介して接続しており一度も直接つながることは無いということです。

したがって、一般の解剖学で云う筋肉は骨に付くという考え方は誤りということになります。

また、数百ある個々の筋肉は、体全体の筋膜の袋の中で個々に骨を引っ張っているだけにすぎなく、体全体の筋膜網ボックスの風呂敷に部分的に変形と動きを伝えているだけで、端から端への力の伝達は筋膜網が行うことになります。

首や顔面の括約筋や骨についても同じで、またその外にある皮膚は、筋膜のに包まれる個々の脂肪や組織液の量や顔面筋膜隙・頚筋膜浅葉筋膜隙の形及び筋膜同士がバランスよく引き合うことで張りを保つことになります。

たとえて云うと丁度、みかんやオレンジを真ん中から二つにナイフで切るとハッキリ見える様に

それぞれの実(骨・筋肉・内臓を仕切っている中の皮(筋膜は,外の丸い皮(皮膚にそれぞれ独立して繋がりそしてお互いに引き付け合っていてそこのにある実(骨・筋肉・内臓を守っています。

顔面や首も同じことが言える訳でそれぞれが関連し合っています。

また、表皮にある細胞のバリア機能やターンオフその他の機能は、真皮や皮下組織でのこの筋膜網内での基質のゲル状の性質や組織液の流動性に深く関係しており、筋膜網内の液体は各皮膚の細胞に栄養や酸素やシグナルを送り代謝の結果不要になった産物も老廃物として運んでいます。

また、表皮の角質を含めた全ての細胞は真皮や皮下組織の筋膜網の情報を受けて(神経や受容器や血管を通じて角質―筋膜情報ネットワークとして)働いています。

したがって、角質での様々な機能はその部分の細胞が単独で機能しているのでは無く、筋膜網を経由して内臓・器官・脳と常に情報交換をしており、血液からの栄養や酸素やリンパ系の免疫物質との混合液体となり最終的脳脊髄液よって合成されるバイオエネルギーをもとにして張りや輝きを保っています。

ここで、今月のテーマの首や顎周りの太さと骨盤底の関係性に話を移します。

骨盤底の筋膜は足の内側から上り内股の内転筋を経由して股関節部にある閉鎖筋膜から

肛門の肛門挙筋に繋がります。

そして、この筋膜は体の内臓を全て袋の中に包むようになっており、胸の中からノド出た袋の上の先端アゴにぶら下がっています。

そしてそこからぶら下がっている内臓は、袋のの部分では骨盤底の下敷きが支えます。

この下敷きが骨盤底筋になります。

この事実から、考えるとアゴの口腔底の筋膜は骨盤底の筋膜も全く同じものの続きであるということになります。

この部位の筋膜ネットワークの張力関連性のメカニズムから考えると骨盤底の緩みは首やアゴの張や太さを変える原因になります。

特に重要なのは、骨盤底の肛門挙筋のうち恥骨尾骨筋アゴのオトガイ舌骨筋に構造的に対応し、腸骨尾骨筋アゴの顎舌骨筋に構造的に対応しており、アゴの下(口腔底)のボックス構造の張や緩みに影響をあたえます。

さらに、この骨盤底筋膜ボックスの歪みは口腔底ボックスの変形を引き起こしたあとに下顎骨の先端(オトガイ部位)が顔の中心から外れ、側頭骨での顎関節のズレを引き起こします。

そして、最終的に頭蓋底や顔面骨の歪みへと進んで行くことになります。

顔面では筋膜構造の変形に伴い骨の配列や筋肉の長さや張力が不均衡になるため、浅顔面筋膜や皮膚の表面張力が左右で異なる結果となります。

また、ストレスによる婦人科系臓器の機能低下は同じ神経支配の関係で骨盤底の筋力低下を引き起こし肛門挙筋の筋力の左右差の原因になり、骨盤の筋膜張力にアンバランスを引き起こすことは結果的に子宮・膀胱・直腸の位置異常につながってしまいます。

緩んで広くなった骨盤底筋の側は骨盤内臓の下垂(例えば子宮脱や後屈捻転)が起こり股関節の外転と膝のO脚が起こる原因となります。

反対側の固くて狭く緊張している側は股関節の内旋と膝のX脚の原因になります。

また、特徴としていえる事は筋膜の連続性で同じ側の顎関節のズレが生じたりアゴの口腔底が骨盤底と同じ方向に歪みが生じてしまうということです。

このメカニズムの根拠

最初にお話しした筋膜網の発生時からの絡み合う網構造の張力の影響で、結果的に首からアゴを下方に牽引することになります。

水の入った風船に例えると、上から押すと風船はに広がり、横から引き伸ばすと上の方の部分が下に引かれます。

この風船の張力や膨らみをに置き換えると皮膚の本質的な張りや膨らみは筋膜の張力が原因であるといえます。

そして、必然的に皮膚の機能はこの形状や性質(基質)をもとに情報交換をして働くことになります。

尚、肛門の筋肉の横に指を押して固くて痛い側は首が長く細くなり皺が深く溝状にできてしまい、深く指が入ってゆく側は骨盤底が緩んでいるため、首が短くなり首が横に太くなり腫れ目立つことになります。 . .

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