1月美容矯正メッセージ

2022顔と体の美容矯正コンメンタール(Kommentar)

質問者:Masumi-Kさん(東京都葛飾区美容矯正セラピスト)

小顔矯正をしていますが、同じ顔立ちなのに結果が早く出る方と出ない方がいますが出ない方の場合どのような違いがあるのでしょうか。

質問の回答です。

あくまでも一般論になりますが、

なかなか結果が出ない顔の歪みと直接関係が深いのは顎関節のズレと歯の噛み合わせの位置です。

顎関節やその周囲の組織の緊張力が違ったり、歯の嚙み合わせのズレ、歯並びが極端に悪かったりすると大きく顔の印象が悪くなります。

この中で特に重要なのは歯並びと歯の嚙み合わせの位置です。

上アゴは頭蓋骨に固定されていますが、下アゴは主に複数の筋肉によって頭蓋骨から釣り下がっています。

したがって、下アゴは様々な原因で位置がずれてしまいます。

この構造的な不安定な仕組みが多くの顔の歪みの原因になります。

咀嚼筋の緊張に左右差があると

顔の正面にある表情筋の位置がずれるだけではなく

口を開け閉めするたびに一緒にズレた状態で表情筋が動くことになります。

歯並びが悪いと多くの場合、施術でアゴが揃ったとしても、再びまた元の状態に戻ってしまいます。

永久歯は全部で32本からなりますが
歯には食べ物を切るためのシャベルの様な切歯、尖端が突出し切り裂くための犬歯、すり潰しのための臼状の歯があります。

通常、上アゴと下あごの嚙み合わせは

上の歯1本に対して下の歯2本がかみ合っています。

例えば、上あごの犬歯に対して、下あごの犬歯第一小臼歯がかみ合っています。(1歯対2歯咬合)

しかしながら、例えば、永久歯を抜けたままにしておくと、抜けた歯の後方の歯が前方に傾き、また抜けた歯にかみ合っていた上の歯が下方に降りてきます。

それによって噛み合わせが狂ってきます。

また、片側だけの咀嚼も嚙み合わせに悪影響を及ぼしますが、鼻閉や口呼吸もかみ合わせを悪くします。

歯周病を放置しておくと舌の圧力で歯が前方に押し出され、歯と歯の間に隙間が空き、噛み合わせが悪くなることもあります。

このように歯はいろいろな条件によって位置が変わります。

食事等で上下の歯に力が加わると

その力は歯冠から歯頸、歯根骨、歯周組織の歯根膜へと力が伝達してゆきます。

歯周組織は歯の周囲にある組織で1,歯肉、2,歯根膜、3,セメント質、4,歯槽骨の4つからなります。

ここで重要なのは歯周組織にある歯根膜というところです。

歯根膜は骨(歯槽骨)と歯のセメント質の間にあり

膠原繊維(シャーピー)と呼ばれる強靭な線維によって結ばれています。

この膠原繊維(シャーピー)は、

1,象牙質と隣接するセメント質と付着歯肉を結ぶもの、

2,歯と遊離歯肉を結ぶもの、

3,骨とセメント質を結ぶものの3種類の走行の異なる線維が歯と骨とを強く結合しています。

歯はこの堅固で弾力性を持つ結合組織により、噛んだ時に歯に加えられる力を分散させ、スムーズな咀嚼を行います。

また、ここで発生した力は側頭部や顔面の筋膜系を経由して首から体全身の関節の結合組織に分散して伝達されてゆきます。

このように考えると歯のこの部分にかかる力の安定性が綺麗な顔の印象や姿勢や手足の動きの安定性に不可欠と言えるかもしれません。

歯並びについては、そこの部分の一定期間の矯正により改善することが多いと言われていますが、

顎関節部分のズレは一般的に体全身の関節組織の問題と関係しているため、その部分や頸椎部分の矯正のみで改善するのは難しいと考えられています。

先ほどもお話ししましたが

上顎に対する下顎の顎関節の僅かな位置のズレが顔の表情筋や皮膚の非対称につながります。

それに加えて一つ一つの歯の形の傾きやそれにより噛み合わせの位置がズレるとさらに目元、頰周り、口元の表情筋は歪みます。

具体例を上げてお話しをします。

例えば、下の前歯が上の歯より前に出ている「受け口」の様な噛み合わせになると下唇が前に突出し厚くなりそれに対して上唇は狭く薄く奥に引っ込むようになります。

これは上アゴの歯全体が下あごの歯の後ろに極端に移動したことによるもので下アゴの顎関節も前方に移動します。

その逆に、上の前歯が強く前に傾斜していたり、上の歯ならび全体が前に出て噛んでいる場合は出っ歯にみえてしまいます。

この場合、上アゴが前に突出しているため上唇が突出して尖って見え、下顎は後ろに引っ込んで下唇が奥に引っ込んでしまうため狭く小さく見えます。

また、頻繁に見かけるパターンとして下あごが片側にずれて曲がっているために嚙み合わせがずれ、歯並びの真ん中がずれているパターンがあります。


この受け口又は出っ歯の様な突出状態でさらに下アゴが中心からどちらか左右にずれると上下両方の唇がずれた状態でめくれてしまい大きく口元から頬周りが歪むことになり、左右の口元・頬・目元・アゴ周りの印象は全く違ったものになります。

歯並びや上・下のアゴの位置のズレが器質的に変形していることが原因の場合には、専門的な知識と技術力のある歯科医師や医療機関にゆだねる必要があります。


このような場合は手技療法による単なる表情筋のエクササイズやリンパフェイシャルケアーのみでは頬や口元の膨らみの状態が一時的に変化するだけであり、その効果を持続することは殆ど不可能であるといえます。

ここで少し詳しくこのことに関連することをお話しします。

下顎骨の運動は、咀嚼筋と呼ばれる手足にある筋と同じ骨格筋である筋肉が主に働きます。

この筋肉は円筒状で横紋を持つ筋線維 (きんせんい)から構成され、随意的に動かすことが出来る筋です。

下あごを上あごに対して上・下したり水平に移動したりすることによって、歯が食べ物をかみ切ったり、すりつぶしたりすることが出来るのですが、片側だけの偏った使い方を続けていると下アゴがずれてしまいます。

この他に表情を作る顔面筋(表情筋)と咀嚼や嚥下に働く口腔、咽頭にある舌筋や咽頭筋群、さらに頸部にある舌骨筋群があります。

咀嚼筋では歯を食いしばった時に顎の外側で硬くなる筋肉を「咬筋」と呼び、硬い食べ物をかみ砕くときに働きます。

こめかみには下顎を引き上げ(閉口)や顎を後方に引く時に働く扇形の「側頭筋」があります。

さらに下顎の内側には内側翼突筋があり咬筋や側頭筋と協同して働きます。

顎を前に突き出すのは咀嚼筋の中で最も小さい外側翼突筋と呼ばれる筋です。

開口の時や下顎の緊張に働く筋です。

顎を開ける時に咀嚼筋の力を抜くと下顎の重さにより開口します。大きく口を開いて食べ物をとらえる時には、舌骨上筋群が主に働き、この時に外側翼突筋は顎を開けやすいように前方移動します。

表情筋は顔面の表情に関係する筋であり、皮膚の直下にある薄い筋(片方は骨でもう片方は皮膚に付着していることから皮筋と言われている)で感情を顔面にあらわすことができます。

頭皮、眼、鼻、耳、口の周り、頬にあり、上唇、下唇、さらに頬の運動に関係します。

また、永久歯を抜けたままにしておくと、抜けた歯の後方の歯が前方に傾き、また抜けた歯にかみ合っていた上の歯が下方に降りてきます。

それによってかみ合わせが狂ってくることになります。

片側だけの咀嚼も悪影響を及ぼし、鼻閉や口呼吸もかみ合わせを悪くします。

成人では歯周病を放置しておくと舌の圧力で歯が前方に押し出され、歯と歯の間に隙間が空き、かみ合わせが悪くなることもあります。

咀嚼筋の力は直接、頸の関節の動きに影響するだけではなく背中から全身の関節の動きにや筋肉の筋力とさらに内臓の働きに影響します。

具体的には

上顎の前歯の歯根膜からの力は頸椎部分の筋肉の筋力と関係し下顎の前歯は腰椎部分の筋肉の筋力と関係しています。

もし上顎の突出による「出っ歯」や、下顎の突出による「受け口」等があるとさらに口元や頰周りは前後に変化してしまいます。


片方の奥歯での片寄った使用は同じ側への顎先の移動が起こるため、同じ側の頰は膨らみ顎全体は後ろに移動します。


反対側では頰は広くなり顎全体は前に突出します。
上唇と下唇の位置がズレているため、口を開けると下唇は反対側の下方へ向かって斜めに移動します。


つまり、口を閉じている時は、強く噛んでいる側への顔全体の斜めの移動、口を開けた時は顔の皮膚全体は反対側に斜めに移動することになります。


但し、眼窩部分の大きさや瞼の印象は骨盤部分の仙骨の傾きや前後の移動により変化しますので顎先の移動だけでは、説明がつきません。

骨盤の仙骨の傾きはそのまま股関節の位置や膝関節の位置の変化をもたらし、その影響は足首や指先の関節の可動域の変化に繋がってしまいます。

一般的には顎先が移動した同じ側の靴の踵が後ろと内側に減る人は同じ側の目元は小さく見え、同じ側の踵が外側と後ろに減る人は目元が大きく見えます。

つまり、足首の関節の動きの違いが最終的に目元の印象の違いに反映されることになります。
上顎の前歯2本と下顎の前歯2本の僅かなズレによる歯の噛み合わせの力は、歯根膜から側頭筋の前側の緊張を作り出し,特に、こめかみ周囲の痛みや不快感と腫れの原因になります。

上顎の前歯では歯根膜の刺激の変化は心臓機能と首のうなずき運動の制限や痛み下顎前歯の歯根膜の刺激の変化では腰痛を伴う大腸や子宮等の内臓の機能にも影響します。

 

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