8月の美容矯正メッセージ

2025顔と身体の美容矯正エビデンス(evidence)

M’sWorks後藤Mihoの最新小顔解体新書第4

 

神奈川県横浜市青葉区

美容矯正サロン M’sWorks

院長 後藤ミホHA(オートクチュールアナリスト)本校授業アシスタント講師

正規認定分校:横浜美容矯正スクール学院長

全てのスクール授業実技指導方法が実践的できめ細かく・解説もわかりやすく論理的。

清廉で誠実な人柄から湧き出る独自の解説が正に本流の美容矯正講義で受講生に絶賛好評。

 

 

「顔のたるみを根絶する「足と肘」の二重奏

クラニアルフットケアと小顔エルボージョイントの融合」

 

こんにちは、5月よりコラムを担当させていただいている後藤です。

 

前回は、小顔エルボージョイントと、顔の下部を支える“要”である広頚筋との深い関係性

についてお伝えいたしました。

 

4回目となる今回は、顔のたるみに対するもう一つの重要なルートである「足」からの影

響と、なぜ「肘」との組み合わせが最強のケアとなるのか、その理由を解き明かしていき

ます。

 

顔のたるみには、大きく分けて腕からと足(体幹)からのルートが存在します。

 

これまで、足からのルート、つまり体幹からのアプローチでケアをしても、なぜか結果が

戻りやすかった、という経験はありませんか?

 

その根本的な原因は、見過ごされてきた「腕・肘のルート」からの引き下げる力が残って

いたためなのです。

 

クラニアルフットケアがもたらす“垂直方向”のリフトアップについて。

 

まず、足からの影響についてお話しする上で欠かせないのが、「クラニアルフットケア」

という技術です。

 

これは、体の結合組織の一つである筋膜の連結(筋膜ルート)を利用し、重力下における身体構造の張力を巧みに使って、お顔を強力に引き上げ、たるみを解消する技術です。

 

その理論的支柱となるのが

足の指の爪先から身体の後面を通り、頭頂部の帽状腱膜(ぼうじょうけん

まく)に達し、眉毛までを繋ぐ、非常に長い筋膜ラインです。

 

このラインが顔面筋膜、そして表情筋へと連結し、お顔全体のリフトアップに深く関わっています。

 

また、足の状態は「目」の大きさを決めているとも言えます。

 

クラニアルフットケアが顔に影響を与える構造的根拠として、特に重要なのが「目」との

関係です。

 

例えば、骨盤の仙腸関節が一定の条件下で変位し

すねの前の筋肉(前脛骨筋)の筋膜が緊張すると、頭頚部の頭板状

筋を介して側頭骨部位から蝶形骨部位に伝わり結果として眼窩(がんか)周りの筋膜を縮小させ目を小さくみせる原因となります。

 

一方、すねの外側の筋肉(長腓骨筋)が緊張すると、脊柱起立筋を牽引し、

後頭骨部位から側頭骨部位、蝶形骨部位へと眼窩筋膜が拡大し目を大きくみせる原因となるのです。

 

このように、お顔の歪みには、常に仙腸関節の状態も大きく関わっています。

これは、第1回のコラムでもお伝えしました。

 

 

仙腸関節の変異は、骨盤を不安定にさせ、体幹の左右への揺らぎを生みます。

その結果として、踵(かかと)の内側と外側に緊張が生じ、足根骨の変位を引き起こしま

す。

 

この骨の動きが、体幹の様々な部分を経由して側頭筋部位を過緊張させ、顎関節の問題につながります。

 

また、足指の長母趾屈筋・長趾屈筋の筋膜は、内臓筋膜を経由して前頭骨から下の顔面骨の筋膜と深く関係します。

 

足の指先はフェイスラインに影響し、顎先をシャープに決めるのは母趾(足の親指)が関係しているのです。

 

また、この足からの垂直ルートが顔に与える影響を考える上で、「床反力(ゆかはんりょ

く)」のメカニズムは欠かせません。

 

頭蓋骨の帽状腱膜から脊柱起立筋を通り、足底腱膜までつながる重力ラインには、常に体

重以上の力が足の裏から跳ね返ってかかっています。

 

つまり、帽状腱膜には常に強い張力がかかっており、顔の表情筋はこの高張力の膜にぶら

下がっている状態なのです。

 

前回お話しした広頚筋も、この大きな構造の一部です。

 

この床反力による筋膜の張力が、お顔全体を引き上げる強力な土台となっているのです。

 

しかし、手の筋膜ルートは「付属骨格」であり、この床反力の影響を受けません。

 

常に重力によって腕の重みで“引っ張られる方向”に力がかかったままなのです。

 

この重力による、顔の外側への下垂は避けられません。

 

これまで勝山式美容矯正では、この問題に手根骨や肩甲骨(スキャプラメイク)で対応し

てきましたが、肘は未開拓の領域でした。

 

実際のところ、肘関節の動きによる上肢の筋膜の移動距離は、手首や肩よりも大きいことから、顔の筋膜により強い張力を作ることができますが、その発想はこれまでになかったこと。

 

また、肘関節が日常生活において最大伸展・屈曲位まで使われることはほぼなく、この限

定的な可動域こそが、顔を外側・横方向に引っ張って弛ませる要因となっていました。

 

だからこそ、小顔エルボージョイントでの肘の最大可動域でのアプローチが、ほうれい線

を含めた、たるみ解消の最大の糸口となり、腕からの張力ルートで加齢による下垂たるみ

に対しても大幅なリフトアップが可能となったのです。

 

ここまでの内容をまとめますと、

 

顎関節や目の大きさ等の印象に影響を与える筋膜構造的な歪みは、垂直ルート、つまりクラニアルフットケアの領域。

 

頬の筋肉や柔らかい組織のたるみは、水平ルート、つまり小顔エルボージョイントの領域

、ということになります。

 

小顔エルボージョイントは、この顔が横に引き伸ばされて弛む「水平方向への下垂」とい

う、これまで見過ごされてきた問題を見事に解消します。

 

クラニアルフットケアーによる「縦のリフトアップ効果」と、小顔エルボージョイントがもたらす「横の引き締め効果」。

 

この縦と横の筋膜ラインの相乗効果により、お顔のたるみや大きさは、これまで以上の変

化をもたらし、お客様のお悩みを根本から解消する、最強の手段となるのです。

 

勝山式美容矯正を学ぶことは、このような実践的な筋膜構造を理解し、「どこを整えれば

顔が整うのか?」を正確に読み解く力を手に入れることです。

 

このコラムを読んでくださっているあなたにも、このワクワク感が少しでも伝わっていた

ら嬉しいです。

 

後藤ミホ

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