11月の美容矯正メッセージ

2019美容矯正の解釈学

問者:Yukimiさん(奈良県在住・美容矯正セラピスト)
勝山先生に質問が2件あります。
1、最近サロンメニューの首とPCSの施術を行っているお客様が時々施術中に背中の中央部分が痛く辛そうにしています。 この様な時はどのようにしたら楽に施術を受けてもらえますか?
2、現在、美ねくの施術を受けてくださっているお客様が、何回かの施術で「小学生の時から喉仏が出てコンプレックスだったのですが、初めて喉仏が引っ込んで驚いた」との報告がありました。 これは、どのようなことで変化したのでしょうか?
質問1の回答です。
1、PCS骨格矯正の施術に限らず、よく施術中に観察される背中の中央部分の張りや凝りは、多くの場合、ご存じのように、広背筋と僧帽筋の重なり合っている部分が問題を起こしています。
この部分は、背面の表層筋膜に包まれている部分です。
広背筋は上腕から仙腸関節まで接続していますが、その上に被る僧帽筋は背中からその上の肩から後頭骨までを接続しています。
背面のこの部分に問題がある時には、実は、多くの場合、上肢の肩から手掌や手背までの全体の筋膜の弾力性が失われていることが深く関係しています。
つまり、その部分は肩・肘・手首・指先までの関節の動きが伝わって影響する場所です。
少し詳しく説明すると、本来、この部分は肩や腕を動かす時にはお互いにある程度別々に弾力的に滑らなければなりません。
しかしながら、何かの理由でこの層間の部分が固着していると体を動かした時に余分な力や制限が首から肩甲骨周辺やさらには背中や骨盤から膝までかかります。
このことが、背中や首周辺の痛みや凝りの原因になっていることがしばしばあります。
したがって、この場合は、背中の中央部分だけを施術しても効果は一時的なもので終わり、またしばらくすると元に戻り同じように痛くなります。
このような状況の時は、まずは、座位かあるいは楽な姿勢をとっていただき、すでに習得された手根骨アッパーリムアームラインの施術(特に筋膜交差配列部位)を先行させて行うことで背中の違和感を解消してみるとよいと思います。
その後で骨盤から背面の深層部の脊柱起立筋レベルの施術を行ってみては如何でしょうか。
多くのお客様にいえることは、施術の前に姿勢をチェツクすると
ほとんどの方は、身体全身が程度の差はあるにせよ左右非対称になっているということです。
例えば、足の片方が内反していれば反対側は外反しています。
膝関節は片方が屈曲していると反対側は伸展しています。
骨盤の腸骨は片方が後傾していると反対側は前傾し、片方が下に下がっていると反対側は上方へ上がり、片方が後ろへ回転して移動していると反対側は前に移動しています。
片方の腕が内側に内回旋していれば反対側は外に外回旋しています。
このことは顔の印象の左右差にも大きく関係してきます。
身体の歪みは多種多様なパターンに分かれるため、全員が同じということは殆どありませんが、
今回のような場合は、まずは、上肢のケアーを優先的に行ってみることをお勧めいたします。
2番目の質問の回答です。
喉仏の部分の解剖学の正式名称は、甲状軟骨の喉頭隆起の部分になります。
この部分の形は元々男性と女性では違っていますが、女性はあまり突出しておらず、目立ちません。
しかしながら、この部分が出て見える場合、原因としては、背中や首に対して頭がかなり前方と下方に移動している時に多くみられます。
おそらく、両側の肩の挙上と内側への巻き込みや肩甲骨下部の後ろへの張り出しや肩甲骨上部の前方への傾斜などと一緒に胸椎の後彎である背中の猫背が同時にあると思われます。
このような姿勢の場合、首の前方にある喉の舌骨ー甲状軟骨ー輪状軟骨ー気管は全体的に前に移動して傾くため突出して見えます。
これらの組織は顔の表情と一緒に咀嚼、嚥下、発声等の時に常に連動して動いているところです。
また、少し詳しくなりますが、解剖学的には、これらの組織は首の前側の深層の部分を包む気管前葉という筋膜に包まれています。
この部分は気管から下では内臓を包んでいる筋膜につながります。
喉の突出している部分は甲状軟骨や舌骨の位置と関係していますが、下顎の位置とも関係しています。
下顎は舌骨の上筋群(4本)や下筋群(4本)を通じ胸骨と筋膜的に繋がっています。
従って、何かが原因して下顎が前に移動するとこれらの組織も移動することになります。
移動した場合にはその分だけ首の縦幅は短くなり、横幅は広くなります。
つまり、首は太く短くなる訳です。
一般的な皮膚科学では、主に首のシワは皮膚の老化が原因とされていますが、それは間違いです。
若い人のシワは皮膚の老化ではなく、不良姿勢による長期的な首の位置の変化によるものがほとんどです。
このことが舌骨ー喉頭・咽頭部分の筋膜の緊張を作り出し、前面ではシワは水平ですが、下顎から首の側面部分では頭と首の付け根に向かって斜め上方への筋膜の食い込まれたシワのラインを作り出します。
ちなみに、少し詳しくなりますが、発声に関係する声門部分の筋肉(破裂軟骨部分)は迷走神経の一部である反回神経が支配するため、この部分の筋肉は情緒的な変動に大きく左右されます。
日常生活での不安、心配事、悲しみ、怒り、恐怖等の精神的ストレスによる長期的なこの部分(喉頭・咽頭)の過緊張は首の皮膚(表皮)までの首の各層を内方のこの緊張している部分に向けて求心的に引き付け引っ張り込みます。
これにより皮膚の食い込まれた部分の周辺に凹凸ができシワの原形が形成されることになります。
老人の場合は明らかに皮膚の老人が関係していますが、それ以外にも
今お話しした姿勢不良や発声機能の低下や食べ物の咀嚼力低下や飲み込の嚥下障害等による頚部内臓の機能低下が起こります。
さらにはその部分に関連する喉から首周辺の筋肉や筋膜の張力の低下が起こってしまいます。
シワも含め、多くの老人の方に観察される特徴的な首の変化は、
下顎から下に向かって舌骨と喉の甲状軟骨中央の左右に縦に垂直に走る2本の筋張ったシワのラインが胸骨に向かって形成されているということです。
これは、まるで胸と喉と下顎が2本の縦に走る棒で支えられているような形に見えます。
さらに胸骨から側頭骨に向かって左右に末広がりに張り出した胸鎖乳突筋を包む筋膜がV字形に浮き出してくるため、前面から見ると喉を間に挟み両方の耳に向かってV形のシワが形成されることになります。
同時に背面には脊柱後彎症のごとき猫背姿勢が形成されそれとのバランスを取るために代償作用として下腹部が膨らむこととなります。
今回の方が美ねくの施術を受けて喉の突出している部分が引っ込んで目立たなくなったのは
おそらく、姿勢の改善による頸部と喉の正常な位置への移動がもたらした効果であると思われます。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください