2017美容矯正の真理
質問者:Yuko-Kさん(東京都在住、美容師)
勝山先生に質問です。
最近、肌荒れがひどく困っています。いろいろスキンケア―をしてみても、ファンデーションののりも悪くひどい状態です。これが季節のせいなのか何なのかさっぱり見当がつきません。おまけに首や腰も痛いし、特に座っていると坐骨が痛くなります。ここ数か月生理も不順です。
勝山先生の考え方での根本的な対策を教えてください。
質問の回答です。
基本的には、精神的なストレスの解消や内臓の機能回復とバランスの良い栄養の貯蔵が必要です。
一般的には肌荒れ防止には紫外線や季節的な天候の変動等の影響を考えることが多いようですが、それ以外で最も重要と考えられるのは内臓の働きの変調や精神的なストレスの蓄積です。
これらがなかなか解決できない肌荒れの原因です。
いくら外的な刺激からのスキンケア―の管理を徹底していたとしても、それは外的要因に対しての部分的なケアーに過ぎず、肌は排泄器官であるため体の内的な環境を改善できなければ健全な肌を維持することは出来ません。
特に、肝臓、胃腸、腎臓、副腎、子宮卵巣等の内臓の働きが悪いと皮膚に固有の特徴的な変化が起こります。
ここから少し簡潔に皮膚と内臓、体の反応、精神的な感情の変化ついてお話しします。
1、例えば、肝臓の働きが悪くなると、ビタミン等の栄養の貯蔵能力が悪くなるため、いくらビタミンを一生懸命摂取したとしても、そこに貯めることができなくなりビタミン欠乏症が起こりやすくなります。
また肝臓の重要な解毒作用が低下してくると有毒物質が血中をまわります。
そのため小さな血管が多い皮膚が荒れてきます。
また、特に日光に敏感になっているので直射日光を受ける顔の皮膚が荒れてきたり、赤くなってほてってくることが多くなります。
身体に現れる反応は左側の肩の僧帽筋痛、右肩関節の障害、右肩甲骨の内側の緊張、右側の腰部と臀部痛、毒素性の右前頭部と左頭頂部の頭痛、第2臼歯の痛み、眼窩下の頬骨中心部の痛み等です。
精神状態は「何もかも悪いと」いう感情がでてきやすくなり、きわめて頑固になりやすくなる傾向があります。
2、胃腸が悪くなると栄養を取っても十分に吸収されなくなりそれが身につかず素通りしてしまいます。
また、吸収されてとしても十分に分解されないものが吸収されて、中毒を起こしやすくなるため、蕁麻疹のような皮膚病を起こしやすくなります。
また、アルコールを好む女性の場合はビタミン不足の状態でアルコールを飲みすぎると胃酸の分泌が悪くなり無酸になります。そうすると顔の皮膚が脂性になって頬や鼻の周りの毛細血管が広がり赤くなり脂ぎってきます。
さらに便秘などが続くと糞便の有害物質が吸収されるため皮膚が荒らされたりその毒物で顔にニキビなどの吹き出物が出たりします。
身体に現れる反応は左後頭部中央部の痛み、左肩の後の痛み、左右の臀部の痛み、左右の下瞼の下の頬骨中央の痛み、上唇の痛みなどがあります。
精神状態は時に「胸が痛み心臓が悪いのか」と心配して考えるようになります。
また、他人と自分に対しても批判的になり、他人に対してはあら捜しの思考に走るようになり、さらには破壊的な精神的な感情を持つことで自らの肌質の劣化と健康状態を損ねる傾向があります。
3、腎臓が悪くなると老廃物の排泄がうまくゆかなくなり、肝臓と同じように有害物質が血液中に多くなり、皮膚が荒らされて皮膚が乾燥してきたり、皮膚の中の水分が多くなり、浮腫んできたりしてきます。
その結果皮膚の表面が光沢の無いくすんだものになってきます。
身体の反応としては、左右の顎関節障害。左足での片足立ちが不安定になりふらつくようになります。これは骨盤と股関節を支える筋肉の力が弱くなるために起こります。
左の頸部と腰部の痛み、口の渇きを招く唾液の欠乏、舌の前方部での味覚を感じられなくなることもあります。
この臓器の問題の特徴は、左の下瞼の下の頬骨の中央部だけに限定して痛みがあり、それは左股関節後方に原因があることを意味します。
精神状態は、時に無気力状態になり、いかなる社会活動にも積極的に参加することを拒むようになる傾向があります。
4、副腎が悪くなると皮膚の色素沈着が目立ってきます。
特に副腎皮質の働きが亢進してくると男性ホルモンの分泌が多くなるため女性の男性化が進み皮膚と共に頬の粘膜も黒くなってきます。
また、バランスが崩れると体が疲れやすく抵抗力が無くなり、シミが増えてきます。
身体の反応としては、右眼窩下で頬骨中央部の痛み、左下第二臼歯の痛み、右ひじ前方の痛み、右肩の痛み、手足の浮腫み、後頭部の一時間以上続くだるい鈍痛などが起こります。
精神状態は、物事に対して過度に用心深くとてもびくびくしており決断が遅く優柔不断になってしまう傾向があります。
5、子宮卵巣の働きが悪くなると、生理直前に皮膚は不安定になりアレルギーを起こしやすくなります。
また、皮膚の白い人は皮膚で最も薄い眼窩周りがうっ血してクマが目立つようになります。
一般的に40代前後から生理機能が不安定になると皮膚が不安定になり、日光に過敏になったり、カブレたりしたりします。
身体に現れる反応は、踵の痛み、正座している時の坐骨の痛み、喉からの発生が困難、左側に限定される顎関節障害、皮膚のかゆみ、腹部内臓の膨隆などです。
精神状態は、気持ちがイライラしたり、頭痛や肩こりが現れてきます。
自分よりも良い生活をしている仲間に対して嫉妬や妬みを強く持つようになり自分以外の人を非難するようになる傾向があります。
また、特に注意しなければならないことは、多くの人達は僅かばかりの断片的な知識やイメージで、一時的に流行している美容健康法を鵜呑みにして行う傾向があり、このことで実際に自分の美容と健康を破壊してまうことです。
肌質が悪くなる原因には多くの原因があります。
内臓の機能低下や病変が原因のことも沢山あるため、肌質と体調が長期的に変わらない場合には、民間の美容健康法を一度中断して西洋医学の専門医師の診断を受けることも大切なことになります。