4月の美容矯正メッセージ

2021顔と感情に関する美容矯正的究明

質問者:Junko-Kさん、(東京都渋谷区美容矯正セラピスト)

 今まで自分自身も含め、お客様に対してストレスに関係する様々な顔のケアーを長年行って来ましたがどれも一時的には効果がありますが、しばらくするとまた元の状態に戻ることを何度も繰り返してきています。

根本的にはどの様なことが原因として考えられますでしょうか。

 

質問の回答です。

 美容矯正・小顔矯正が一般大衆に広まって20数年が経過しましたが、

その間、それぞれの技術は顔に素晴らしい変化や効果をもたらしてきています。

 しかしながら、多くの場合、手技による施術や運動エクササイズや体操による顔に対する効果は長期的に持続することは難しく一時的なものです。

 したがって、それを維持継続するためには休むこと無く長期的にそれらを継続することが必要になります。

 顔の正面部分は感情の変化に伴い、様々な表情を作るために脳の顔面神経の刺激が常に「皮筋」に伝達されており、皮筋から皮筋の筋膜や真皮や表皮等の皮膚に伝達されて行きます。

 この正面部分は咀嚼筋などの骨格筋とは違い、鍛えることは難しく、いかに表情筋の訓練を行っているとしても、

解剖学的観点(表情筋には筋紡錘が存在していないため)からでは、

一つの特定されたよい表情や明るい表情のみを長期的に維持固定することはできません。

 また、顔は実際には筋肉よりもその部分の脂肪の量やそれを包んだり塞き止めている「筋膜隙」の緊張状態が重要です。

 そして、その顔の柔らかい部分に含まれる多くの組織の全体の袋が、おでこの前頭部の帽状腱膜からぶら下がっていることになります。

 一般的に顔の変化に最も影響するのは感情による刺激です。

 近年、多くの人びとはポジティブな精神的環境よりもネガティブな精神的環境において生活しています。

 多くの場合、マスコミ等の報道機関は公共の電波を飛ばしてネガティブな情報を好んで一般社会に放出しています。

 その結果、その情報を受け取る側の人びとには嫌悪・不安・怒り、不信感・悲しみ等の感情が湧き出て来ます。

 顔はこのような感情を素早く表現する場所ですが

多くの人は、他人の前では日常的な社会生活に適応するためにこれらの感情を抑制して隠しております。

 言い換えれば、本来の感情の上に「偽りの顔」を上塗りして表現していることになります。

 この深層にかくれている本来の原形の感情の中で最も長期的に顔に影響を与えるのは「悲しみの感情」です。

 悲しみは、一般的には最も否定的であり、ただ黙って苦痛に耐えるだけの感情です。またはその先に現れる変異かその一形式です。

 悲しみは受動的な感情であり、他の感情とは違い、時間的に短い感情ではなく、普通少なくとも何分間か、典型的には何時間も何日もの間続くものであり、その受けたショックや怒りの内容によっては何ヶ月も何年も続きます。

 例えば、大切な人の突然の死、失恋、豊かな良き環境の喪失等です。

 悲しみが重度の場合、

 彼らはもはや行動を望まず。

 動かずにいるか、時折、体を前後に動かすだけです。

 体全体の血液の循環も悪くなり、頭はしぼんだ胸に被さり、顔の部分は青ざめ、眼瞼、唇、頬、下顎などすべてがその重みに耐えかねて下方へ落ち込んで垂れ下がってしまいます。

 悲しみの顔の表情を観察すると3部位に特徴的な緊張があります。

 1,眉の内側の両端が引き上げられ、眉の下の皮膚は三角形になり、内側の端は上がる。

2,上瞼の内側の端は持ち上げられる。

3,唇の端は下がっているかまたは震えている。

 悲しみに関係する表情筋を観察すると

目の周囲では眼輪筋は収縮しないが前頭筋の一部が収縮し眉を吊り上げます。

そして皺眉筋が緊張し眉の内側が上がります。

 因みに、美容矯正セラピーの根拠である整骨医学的観点から話すと

この部分の縦ラインの神経レセプターは、大腿四頭筋の緊張に変化をもたらします。

眉毛部分の横の神経レセプターは長短腓骨筋・第三腓骨筋・前脛骨筋の緊張に変化をもたらします。

 部分的に吊り上げている前頭筋と眉の中心部の横ラインは顎関節筋群、眉のすぐ上は三角筋、その上は上腕二頭筋の緊張と関係することになります。

 おでこと鼻の間の窪みの鼻根点部分は胸鎖乳突筋の緊張に変化をもたらします。

上眼瞼は広背筋、下眼瞼は肩甲下筋、法令線部分は棘下筋と小円筋の緊張に変化をもたらすことになります。

 口の周囲ではオトガイ下制筋によって口角がさがり、オトガイ筋によってオトガイの皮膚にしわが寄り、口輪筋は軽度収縮します。

 顎から下の部分では舌骨の上・下筋群の緊張が加わることになります。

 感情に関する部位としていつも緊張する部位は喉の領域での硬さです。

怒ると人の声は上擦り、言葉が出なくなります。

 深い悲しみでは、私たちは皆、息を詰まらせます。

この様に、悲しみの感情は、呼吸機能の制限を引き起こしますが、それに伴い横隔膜の動きや吸気の補助筋である斜角筋の筋力や弾力性を低下させてしまいます。

その中で特に問題になるのは、上部の肋骨の動きの制限です。

これは、頸部の付け根や上部胸郭垂直方向の圧迫と上部肋骨の運動の欠如と息づかいの短さにつながってしまうだけではなく、肩関節での腕の自由な上下運動を阻害することにもつながります。

ここで、特に問題になるのは、上部の肋骨の動きの制限です。

頭自体は関節構造的には頚椎1番に乗っていますが、筋筋膜の付着から考えると
機能的には斜角筋が付着している第1と第2の肋骨が土台になります。

この筋肉は、横隔膜の働きを補助する筋肉ですが
この部分が感情により過緊張になると呼吸バランスが崩れるだけではなく首から頭にかけて硬くなり緊張してしまいます。

繰り返し思い出される悲しみの感情が、長期的に顔面に現れるとその面相
がこの首や肩の部分の緊張によりそのまま固定されてしまいます。

また、横隔膜は筋筋膜的には大腰筋や腰方形筋と胸椎や肋骨の12番の共通する付着部分を持ち、骨盤の腸骨稜や腰椎や大腿骨を通して股関節や歩行の機能に深く関しています。

つまりは、この部分は呼吸と歩行を機能的に一致させる場所になります。

横隔膜の呼吸での動きは、それに筋膜的に接続している全ての内臓自体の位置や機能的に自由な動きを可能にするスペースとその弾力性をコントロールしています。したがって、内臓の働きと共に基礎代謝や免疫の働きに深く影響を与えることになります。

横隔膜と共に影響を受けるのは胸郭の形への影響です。

 胸郭は呼吸のパターンに応じ4部位の肋骨群に分かれそれぞれ別々の角度で動きます。

 一部の肋骨が緊張して固定されるとこの部分の膨らみの形が変化したり捻じれてしまいます。

 この場合、よく観察されるのは、鳩胸のような胸郭です。

 これに連鎖して下部肋骨の位置が変位し横隔膜の運動の幅や範囲に変化が生じ、結果的に横隔膜の機能や呼吸容量や構造を狭めてしまいます。

 そして、さらに筋膜の連続性により連鎖して恥骨や鼠径部の鼠径靭帯の緊張を齎すことになり骨盤隔膜部分の臓器と尿生殖隔膜の緊張を引き起こすことになります。

 このことは、腹部での呼吸パターンの乱れと女性では卵巣下部の部分の腹部圧迫と生理機能の障害の原因となります。

 ここで重要なことは、この部分にある大腰筋は自律神経が含まれる数少ない筋肉の一つであるということです。

 したがって、感情の変化による自律神経の乱れは直接的に大腰筋の緊張力の変化に大きく関係することになります。

 そして腸骨筋は腸骨の位置を決める重要な筋肉ですが大腰筋は腰椎の位置を決める重要な筋肉です。

 この部分が過剰に緊張収縮していると大腰筋が腸骨筋の方へ引っ張られことが多く、骨盤帯、腰椎部、大腿部の別々の自由な動きが制限され下肢の振り出しに必要な運動の流れがなくなってしまいます。

 実は、このことが、首や肩の高さの違い頭の位置や顔面の傾きに大きく影響を与えることになります。

 このように、悲しみによる感情の変化は頸部の緊張や呼吸パターンを乱すだけではなく、大腰筋の過緊張を引き起こし、鼠径部での緊張に伴い慢性的に屈曲を引き起こし正しい脊柱の伸展を阻害してしまいます。

結果的に両側が緊張した場合には骨盤を前方に押し下げ、同時に腹直筋の正常なトーンを緩めてしまい

骨盤前傾と太鼓腹の様な下腹の膨らみを作ることになります。

 もしかすると、腸腰筋として合流する手前の大腰筋と腸骨筋のわずかな固着部分の解消が、顔の位置やバランスに影響しその状態を長期的に維持できるヒントになるかも知れません。

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