11月の美容矯正メッセージ

2020素肌美人への美容矯正改革

 

質問者:TOSHIE-Aさん(東京都中央区、美容矯正スクール講師)

 

勝山先生に質問です。

 

夜中に歯ぎしりがひどく悩んでいらっしゃる方が多くいます。

精神的なストレスが咬筋や側頭筋の硬くなる原因の一つだと思いますが

それ以外で咬筋や側頭筋が硬くなる原因の姿勢や習慣等そのメカニズムが知りたいです。

よろしくお願いいたします。

 

 

質問の回答です。

 

歯ぎしりは、全てではありませんが精神的なストレスが
深く関係しています。

日頃の人間関係で抑制された感情は、たしかに睡眠中に再現されることがあります。

この睡眠中に再現された怒り、不安、緊張、等の感情は側頭筋,咬筋、等の過緊張を引き起こし、ストレス解消のために歯ぎしりとなって現れ、歯が削れる原因となります。

また、怒り、不安、緊張等の感情は表情筋の眼窩周りや鼻部頬部分の収縮として現れるだけではなく、同時に、側頭筋や咬筋等の咀嚼筋や下顎から喉部分の多くの筋肉を緊張させます。

そして、連続的に喉の部分の筋肉から首や肩の筋肉を緊張させます。

つまり、怒り、不安、緊張は表情筋・咀嚼筋・咽頭・喉頭部を経由して頸部の張りや肩こりの主要な原因の一つとなります。

この側頭筋や咬筋の緊張は、咀嚼時以外では感情的なストレスによって
も起こりますが、

特に、些細なことでストレスを被り感情的になったりすると

このストレスが原因で内臓の胆管や腸管の鬱血が起こることが多くの専門分野の研究で報告されています。

そして、神経の過敏や気分が浮わつき、落ち着くことができないような状態では
この興奮や緊張によりにさらに頭蓋骨のこめかみ部分(蝶鱗縫合)の頭痛が頻繁に起こります。

慢性的になると、またいつヒステリックになったり、不眠症や泣き笑い、癇癪のような感情が起こるか分からないために、このような人達は常に精神安定剤、精神抑制剤を常用しています。

極端な言い方をすると

感情的なストレスは、頭から喉部分首や骨盤や手足まで全ての脊柱の関節、筋、筋膜を緊張させるといえます。

この関連性を少し詳しくお話しすると、

この側頭筋や咬筋・内側翼突筋は口の閉口と顎関節の動きに最も影響を与える筋肉ですが

口を左右均等に閉じている時は、上顎の歯と噛み合っているため顎関節の関節部分の回転軸は側頭骨の下顎窩と関節結節の間で比較的安定した位置にあります。

しかしながら、口を開けている時は下顎の関節頭が前へ動くためその部分での維持や固定が少し不安定な状態になります。

そのため、安定性を保持するために顎関節の回転軸の中心が後ろにある後頭骨と上部の頚椎の関節部分に移動します。

また、口を開けているその時には喉の部分にある舌骨の上と下の筋肉が緊張します。

そのため顎関節の開閉の動きは後頭部や頸部の筋・筋膜と喉の部分の緊張を作り出します。

そして、この連続的なメカニズムこそが首や肩こりの原因となり、その他の身体の歪みに深く関連してゆくことになります。

少し詳しく頭蓋骨と骨盤までの説明を解剖学的にお話しすると、

頭蓋骨の脊髄硬膜は後頭骨の大後頭孔から頚椎2,と3の椎体に付着して最終的に骨盤の仙骨や尾骨に付着しています。

頭の後頭骨に付着する多くの筋・筋膜も各関節部分を繋ぎ合うように骨盤までを接続しています。

この連続的な筋膜接続メカニズムが、

骨盤の動きや首の動きが顎の動きに影響を与える力学的な根拠となります。

したがって、究極的には、どのような筋骨格系のアンバランスも顎関節の動きに影響を与えるため、下顎の位置のずれを作り出し、最終的にその移動による左右非対称の顔面を形成することになります。

その中で最も頻繁に観察されるのは頭の傾斜です。

顔が歪んでいる人の多くは、体幹の中心に対して、頭が左右どちらかに傾斜して顔が回転しています。

その結果、重力の関係で、傾いた側の顔面の皮膚や脂肪、筋肉、リンパ、血液は顔面筋膜の袋(筋膜隙)で包まれてつながっているため、所々で傾いた側で下方向に垂れ下がり膨らみ浮腫むことになります。

また、頭の傾きを中心に戻した状態でも閉口時の下顎を観察すると左右どちらかに移動していることが多いようです。

そのため、前頭部から移動したアゴ先側に向かって斜めに皮膚と筋膜のラインが形成されています。

その状態で会話や食事などを頻繁に繰り返すと、その斜めのライン上で皮膚の折り畳みと戻りが繰り返されます。

そのため、結果としてシワやたるみが形成され非対称な顔の印象になってしまいます。

このように、顔の歪みの原因はアゴ先の移動や咀嚼筋のアンバランスによるものが多いのですが、

なかなか改善されない頑固な歪みの場合には、

長期的に顎関節の円板・関節包や下顎骨を繋いでいる靭帯の損傷を抱えている場合が多いようです。

この場合には、まずは最初に口腔外科の専門医に治療をゆだねる必要があります。

また、この下顎の部分は頭蓋骨から下りている靭帯が付着しています。

実は、この部分の靭帯は大変重要な役割があります。

それは、頭蓋骨と舌骨を経由して胸部や鎖骨、肩甲骨の位置や張力と関係し身体の姿勢保持や動きと関係するからです。

このメカニズムによって起こるたるみやシワは通常の皮膚の老化のケアーと引き離して別に検討して行かなければなりません。

顎関節が歪む原因は、精神的ストレスも原因の一つです。
しかしながら、それ以外にも沢山あります。

その中で今回は、骨盤や腰椎それに関係する内臓に焦点を絞って少しだけお話しします。

顎関節の部分の歪みの原因の一つに骨盤の仙腸関節があります。

顎関節の問題を抱えている多くの人は、この部分を後ろから支えている後仙腸靭帯という靭帯に問題があります。

この部分は体重を支える部分として有名な場所です。

この部分の左右のどちらか又は両方弱くなると、下顎骨まで続く筋膜の緊張力に変化が起こり顎関節の支持力も変化してしまいます。

例えば、右側の骨盤の仙腸関節の上部分が問題を起こすと常に腰椎5番の神経受容器を引裂してしまいます。

その結果、体幹から最終的に右側の下顎まで影響して関節頭を後ろに移動させるため

側頭骨の関節窩や関節結節と接する関節円板や関節包の位置をずらしてしまいます。

長期的にこの状態が続くと顎関節症に移行してしまいます。

整骨医学の専門的研究では、またそのことは同時に、女性の場合は骨盤内臓の子宮の位置や機能にも変化をもたらすとされています。

また、同じ右側の仙腸関節の下部分が問題を起こすと、

今度は全腰椎の固有受容器のインジケータを引裂してやはり右側の顎関節をずらしてしまいます。

左側でも同じように

左側の仙腸関節の上部分の後仙腸靭帯の引裂は常に腰椎4番を引裂して常に左側の顎関節をずらしてしまいます。

整骨医学の専門的研究では、卵巣と関係しているエストロゲンホルモンの働きにも変化がもたらされるとされています。

このように顎関節と骨盤の仙腸関節は筋膜の連続性で関連していますので
骨盤の歪みは下顎骨の歪みの原因の一つとなります。

そして、さらに足首の距骨下関節の動きで起こる足の内反や外反もまた股関節を経由して仙腸関節に変化をもたらします。

その結果として、最終的に下顎骨の位置が変化してしまいます。

アゴ先の左右へのずれは顎関節のズレを引き起こしますが

その部分の過緊張はその後ろの部分の後頭部や頸椎部の過緊張を引き起こし首や肩の凝り痛みを引き起こします。

その状態が長期化すると、上部頚椎部分の神経受容器の破損が起こります。

整骨医学の専門的研究では、その部分の神経受容器の破損は感情の亢進や性格の変化及び内臓の機能低下と深く関係するとされています。

ここで、この下アゴのズレによる首の過緊張と関係ある感情の変化と内臓の関連性の一部を少し詳しくお話しします。

下アゴのズレによる

一般的に左右のどちらかの後頭骨部の緊張は、回盲弁の機能低下の原因と考えられています。

腹部の膨満感や胃の不快感などがそれに関係しますが

大腿二頭筋の緊張力の変化や毒性頭痛・便・大腸炎とも関係しているといわれています。

気質や性格の変化も起こり、

何事に対しても疑い深くなり

何人と云えども自分自身でさえも決して信用しない状態になりやすくなります。

例えば、交際中の男女が共に相手の不貞を疑う故に結婚できないでいる例がそれです。

また、ひどくなると、いつも誰かが自分を隙があれば陥れようとしていると思い込み心配するなどの精神の状態になります。

そして、この疑い深さのためにドクター等の専門家の意見や指導等をなかなか信用しない傾向があります。

その下の上部頸椎の過緊張は、冠動脈、肺、噴門括約筋の機能低下、心筋弁膜、横隔膜、食道蠕動、、動悸・めまい・風邪・腎臓疾患と深く関係するとされています。

 気質や性格の変化としては、

この状態が長く続くと毎日自分の身に起きる否定的出来ごとにこだわりそれを忘れない傾向になっていまい、さらに絶望的なその記憶と憤慨に満ちて希望と活力を失ってしまいます。

さらに、その状態が長期的に続くと無気力状態になり頑固な無関心によって物事の決断をしなくなり事態を遅らせてしまいます。

そしてさらにひどくなると、社会活動のノルマを果たすのを嫌がり、体の全身組織で反抗を起こし自己損壊の病的状態となります。

最終的に精神的、肉体的な敏捷性と活力の欠如と不健康に対して認識が欠如してしまいます。

以上のように左側の上部頸椎の過緊張は性格の変化を引き起こしますが

右側の上部頸椎の過緊張も同じように内臓と性格の変化を引き起こします。

特に女性の顔の歪みや顎関節症と頻繁に関係している部分と内臓問題を挙げると

頸椎2番の右受容器の破損→肝臓に続く近位盲腸、膀胱に続く左尿管
頸椎3番の右受容器の破損→回盲弁に続く遠位盲腸、膀胱、膀胱に続く右尿管、
等とされています。

多くの女性が顔のゆがみ・たるみや浮腫みと顎関節の問題で悩んでいますが。

もしかすると、この骨盤内臓との関連性が影響しているかもしれません。

 

尚、内臓の病気や顎関節症等の器質的な異常のケアーは、その分野の専門知識と技術力を有した専門医師にゆだねることが必要となります。

 

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