4月の美容矯正メッセージ

2020素肌美人への美容矯正改革

質問者:Maho-Tさん(神奈川県横浜市:美容矯正セラピスト)

小顔のケアーをしていると確かに顔は小さく見えるようになりますが、年齢のせいか、人によっては顔の印象があまり変わらず老け顔のままの人がいます。このような人にはどのようなケアーをすればよいでしょうか?

質問の回答です。

その老け顔の原因は顔と首の全体的な印象のバランスにあります。

多くの人は顔色や顔まわりの見え方(小顔)を気にして顔周りを集中してケアーをしていますが、

実際には、顔として見ている部分の印象は年齢の出やすい“首まわり”を含めて、胸元から上を見ており、その部分を全体的にどう見せるかが重要なポイントになります。

自分自身では肌・目元・鼻・口元・頬・アゴや髪型といった”顔まわり”につい意識が集中してしまいますが、実際に他の人がその人を見ているときは、胸元から顔にかけての全体を”顔”として捉えて見ていることに気が付かなければなりません。

さらに言うと、あまり気が付きませんが、顔の目元や口元や頬周りの表情筋や咀嚼筋の働きは全て首の部分の筋の収縮や弛緩に深く関与しています。

例えば、口を開けるためには首の舌骨の上筋群(4種類)が収縮してさらにアゴから口元の咬筋や側頭筋、内側翼突筋など咀嚼筋が弛緩しなければなりません。

反対に頬や口元を閉じてリフトするためには首の舌骨上筋群は弛緩しなければなりません。

つまり顔の口元や頬周りをリフトする動きや表情は首の動きと一体になり拮抗的に連動している訳です。

しかしながら、顔のケアーに比べ首への専門的なケアーはあまり知られていないため美容業界ではそれほど行われておらず、このことが老け顔の改善できない理由の一つになっています。

顔は小さく見えるが老け顔はあまりかわらないという方の場合は

特にポイントは“首まわり”をどう見せるかが重要で、均整の取れて、「あか抜けた美しい顔」の印象は殆ど首の形状で決まります。

首の部分が短くなり、シワ、たるみ、浮腫み、肌色が茶や黒ずんだ暗い色素になっていると、それが顔の印象の一部分に見えてしまい全体的な美しさを引き下げて印象を悪くしてしまいます。

顔が「あか抜けて印象よく見える」ための方法としては、メイクや小顔矯正などアプローチは沢山ありますが、部分的に化粧で隠したり顔のみの矯正にこだわり過ぎるとさらに「老けた印象」になることがあります。

この考え方からすると、顔の印象の改善にはその下の部分のケアーが大切なことになります。

具体的には、胸郭の中心の胸骨体からデコルテラインの鎖骨を経由して肩までのY字形の縦ラインの形状で決まります。

しかしながら、この部分をバランスさせるためには、筋膜によって連続的に接続しているその下の骨盤の恥骨部分と繋がる腹直筋の張力が重要な要素になります。

Y字形の上部では上腕骨の大胸筋の付着部分(結節間溝)が重要な部分になります。

また、前面のY字形部分を支えるのは大胸筋ですが、背面では同じ上腕骨部分に付着している広背筋がバランスを保つことになります。

この部分は上腕骨から背面の肩甲骨の一部を通過して骨盤の仙骨や腸骨稜に付着することになり背面のV字形の部分になります。

顔と関係する身体の個々の骨格の部分のケアーも大切ですが

前面のY字形と背面のV字形の身体のバランスが整うことで、初めて首や顔が身体の中心に位置することになります。

したがって、このバランスを整えた上で、首元をきれいに見せることが、顔全体の印象を底上げしてくれることに早く「気付く」必要があります。

特に、丸顔で、肩幅が広め、首が短い、といったお悩みのある方はそれだけでも「老け顔」に見えますので胸郭全体からY字形ラインの矯正が必要です。

胸郭は呼吸時に息を吸う時に3方向に動きます。

上部は前方に動き、中部は斜め下方に、下方は水平方向に動きます。

胸郭が捻じれているとこの3方向の動きが制限されてしまい、呼吸制限が起こったり、首へ付着する筋肉の筋力の緊張バランスが崩れてしまいます。

結果的に首の形状に変化が起こり、さらに、そこから上の部分の顔の部分の変化につながってしまいます。

つまりは、胸郭や首の部分の過度な緊張や捻じれが顔を下に牽引してしまいたるみやシワにつながってしまうことになる訳です。

改善のためには、具体的には、上部胸郭から首元を開いて縦のY字形ラインを整え、強調することで、これにより「顔だけが分断」されず、「連続的にすっきり洗練された顔」の印象に見せてくれます。

再度、強調しますが「丸顔、肩幅が広め、首が短い」、といったお悩みのある方には胸郭のV字形ラインの矯正がおすすめです。

老け顔の印象は、多くの場合、適切に矯正を受けた均整の取れた首元を露出して見せることで、顔は抜け感のある洒落た雰囲気になります。

さらに、身体全体のラインをほっそりと、きれいに見せてくれる効果もあります。

元々きゃしゃ華奢(きゃしゃ)な方は、年齢とともに首まわりのシワが気になったり、頬の周りの肉が落ちて貧弱になりやすくなるため

そんな方は、特に、上肢から連続して肩から首周りを適度に矯正する必要があり、さらに、顔と首をつなげる後頭骨と環椎のバランスを保つ必要があります。

Y字形部分の正しいケアーをするだけでも、頸部のリンパや血液の循環が良くなるため「皮膚の透け感」が起こり、女性らしく、首を長く見せてくれる効果も出てきます。

体を全体的に観察すると顔と服を着たカラダをつなぐのは首”の部分です。

そして、首は多くの人が意識している確かな年齢を感じやすいパーツでもあります。

ご自身の顔の印象に関係するネックラインの矯正をすることで、あまり関係がないと思われがちな顔の肌質にも改善があると思われます。

皮膚は全ての身体の構造の一部であって機能的には身体の内部からの排泄器官であり身体の外部からの吸収器官ではありません。

身体の内部構造と機能の変化は皮膚の構造の変化や機能の変化に影響することは当然のことといえます。

この考え方からすると、老け顔の改善には、ある年代からは首のケアーが最も大切なこととなると考えられます。

 

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