8月の美容矯正メッセージ


2019美容矯正の解釈学

 

Siho-Hさん東京都新宿区(鍼灸師・小顔美容矯正セラピスト)

 近頃、私自身、気になりだしたことがあるのですが、ブラジャーを外すと肉が脇の方へ逃げて脇の下の方で段ができてしまいショックです。

どうして、こうなるのでしょうか?

また、どうしたらこの脇の下の段が無くなってくるのでしょうか?

少し詳しくそのメカニズムを解剖学的に具体的に教えてください。

 

質問の回答です。

バストのたるみや移動には、様々な原因があります。

その中で、身体の構造的な観点から言うと

胸郭の移動と肩甲骨の移動が深く関係しています。

 

また、バスト(乳房)の位置の変化について肩甲骨と関係している上肢の位置も重要ですが、肘から手首が大切であるにもかかわらず最も無視されている部分です。

 このことについて少し詳しくお話しします。

バストの位置と関係している筋肉は大胸筋やその奥にある小胸筋や同じ烏口突起に付着している烏口腕筋、上腕二頭筋短頭などです。

さらに 、それらとは別に、最も深く関係しているのは、大胸筋と小胸筋の間にある鎖骨胸筋筋膜という広い筋膜です。

 この筋膜は大胸筋の下で小胸筋や鎖骨下筋等を包んでおり腋窩の前面の筋膜の一部にもなっています。

この筋膜が何かの理由(パソコンやスマートフォンの操作の時の指の使い過ぎ等)で硬くなると大胸筋のある胸郭と肩甲骨の間の弾力的に滑る動きが少なくなり、腕を動かす時に胸も一緒に一塊になり動いてしまいます。

 また、パソコンやスマートフォンを常時操作していると上腕の内側にある内側筋間中隔という名前の上腕三頭筋と上腕二頭筋を仕分けしている筋膜部分が過度に緊張してしまいます。

そのために肘が曲がってしまうこともバストが移動する原因の一つになります。

 この部分は手や前腕を曲げる屈筋群が沢山集まる場所でもあり、手首や肘の曲がりがそこからさらに上腕の上の方に影響して最終的に大胸筋や小胸筋の間にある鎖骨胸筋筋膜の過度の緊張を引き起こします。

 もう少し詳しく言うと、肩甲骨の烏口突起と肋骨に付着している小胸筋の過度の緊張は肩甲骨を前傾させ外側に移動させます。

 結果的に肩甲骨の内旋による肩の巻き込みと下部僧帽筋の弱化により背筋が緩むことにより猫背姿勢になり、背中のその周辺にトリガーポイントを発生させる原因にもなります。

 さらに小胸筋の過緊張は肩鎖関節の鎖骨部分をV字の形に持ち上げたり、鎖骨に付着している上部僧帽筋の前部繊維を過緊張に導くため、頸部に対して頭蓋骨を前方に移動させることになります

 そうなると、多くの場合、鎖骨の下で上部肋骨の内方への食い込み移動が起こり、

その下にある肋骨の中心部や下方の肋骨では外方へ過度に開く動きが起こります

 つまりこれが原因で、大胸筋やその上にあるバスト(乳房)を外側や下方に移動させることになります。

 加えて、パソコンやスマートフォン等の操作による手の使いすぎにより手首や肘が曲がり前腕が内側に内旋していると、その上にある腋窩の前面部分が緊張してしまいその部分を流れる血液やリンパの循環が悪くなります。

 それにより、その部分での液体の塊は腕の重さの増加と腕の下垂を助長することになります。

 そのために、その緊張に対して肩の三角筋や上部僧帽筋はバランスを取るために緊張します。

 結果的にそれが肩の盛り上がりや首のコリや痛みの原因にもなります。

 この上肢の手掌から肘の内側の連続的な緊張は大胸筋やバスト(乳房)を外側に牽引する原因になります。

 さらに、それとは別にあまり関係ないように見えますが、親指や手首と繋がる前腕の橈骨側にある腕橈骨筋の筋膜は非常に重要な部分になります。

 ここの部分の緊張は上腕から肩の三角筋や上部僧帽筋と連続的につながります。

 また、上腕の前面では上腕二頭筋短頭から肋骨に付着する小胸筋の部分に影響します。

 つまりは、肩や背中では浅層の筋肉と繋がり胸部では深層の筋肉と繋がります。

この橈骨の腕橈骨筋の部分と肘からの円回内筋の付着している部分の緊張状態が長く続くと、さらに前腕の橈骨と尺骨の間にある骨間膜が緊張してしまい肘や腕を回す時に硬さが感じられてしまいます。

 また手首の深いところにある方形回内筋という筋肉部分も緊張してしまい手首の動きに影響してしまいます。

 その緊張は結局は指先までの動きにも影響してしまいます。

 この考え方から言うと、肩甲骨や肩の関節や肘や手首の関節部分の緊張が原因して、

 さらにその緊張は上腕から胸部に伝わり鎖骨胸筋筋膜の上にある大胸筋やバストを外に牽引することになります。

 結果的にその上にあるバスト(乳房)は外側に移動することになります。

 そしてあまり研究されていませんが、バストアップのために使用している時のバスト(乳房)の下側を支えるブラジャーラインの胸郭への食い込みの長期的な刺激は、その部分の筋膜の肥厚(コラーゲンの増殖)につながります。

そこで乳房部分と胸郭の間に食い込みによる段差が形成されるため、鎖骨から胸下部への縦方向の曲線的な隆起のための張力が失われ胸郭(第6肋骨部分)から乳房が下垂することになります。

以上のことから言えることは

 ブラジャーなどの着装によるバストアップはその部分の一時的なリフト効果はあります。

しかしながら、そのブラジャーの脱着後のバスト部分は弾力性を失い、このバスト(乳房)下部の筋膜の肥厚部分からその下方と外方の方向に肩甲骨の前面を経て上肢の肘や手首や指のぶら下がる方向に牽引されます。

 バストが外へ逃げる原因は大胸筋の筋力と関係する胃・胆のう・肝臓などの内臓の機能低下等、他にも沢山の原因がありますが

その中の一つとして

 「ブラジャーを外すと肉が脇の方へ逃げて脇の下の方で段ができる」のは

このメカニズムによるものもあると考えられます。

 

ここで、この考え方からの自分でできるエクササイズを紹介します。

 1、肘の内側で二の腕の一番痛いところ探します。

2、そこから前腕の橈骨の中心部分に向かって軽く圧迫してゆきます。それと同時に前腕を外に回しながら圧迫します。(3回~5回)

3、次に手首の付け根を反対側の指で挟みます。その状態で手首を左右に振ります。
3回~5回)

4、次に上腕三頭筋(二の腕の裏側)を反対側の手で掴み少し引き下げた状態を保持し上腕を曲げます。(3回~5回)

5、次に上腕二頭筋(二の腕の前側)を反対側の手で掴み少し引き上げた状態を保持し上腕を伸ばします。(3回~5回)

6、その後上肢を肩の上に挙上し肩からお腹のお臍の方に向かって引き下げます。(3回~5回) 

 

 

 

 

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