4月の美容矯正メッセージ

2019美容矯正の解釈学

Misa-Kさん東京都(杉並区在住、鍼灸師、美容矯正セラピスト)

ご無沙汰しております。

勝山先生に質問です。

わたしは最近ストレスなのか 不規則な生活で体重が増え、内臓の調子も悪く、お腹が出て、顔も丸くなってきました。 出てきたお腹と顔の丸さのどちらを先に対策を考えたらいいですか?

勝山先生の考え方からの方法を教えてください。

質問の回答です。

体重が増えて太り顔が大きくなる原因は沢山ありますが、この場合ではお腹の膨らみのケアーを優先した方が良いと思います。

これに関連してお腹の膨らみのお話しを致します。

お腹の膨らみは、もちろん、体重の増加、脂肪や食べ物の取りすぎ、腹筋の緩みが関係していますが、それとは別に多くの場合、腰椎から骨盤内に入りそれを斜めに通過して大腿骨に付着する左右の大腰筋の腫張と収縮が関係しています。

大腰筋は骨盤の腸骨筋が腸骨の位置を決めるのに重要であるのに対して、腰椎の位置を決める重要な役割があります。

また胸椎12番で横隔膜と付着部と共通の付着部があるために歩行と呼吸の両方のパターンに関係しています。

そして、特徴として数少ない自律神経を持つ筋肉であるため精神的なストレスや情緒問題の影響を直接受けたり、骨盤の後ろから前に斜めに走っているため内臓の腎臓や腸などの働きと密接に関わっている筋肉の一つです。

 立位姿勢で片側の大腰筋が短縮して腫脹している場合、多くの場合、同じ側のお尻の大殿筋が弱くなり、骨盤が高くなってしまい傾斜してしまいます。

腰椎は前方に引かれて逸脱してしまい回転性の側彎傾向になります

反対側の骨盤は低くなり足は内旋(前脛骨筋の弱さが複合している場合がある)します。

大腰筋の両方が弱くなると腰椎は湾曲のカーブがなくなり腰部は平坦になります。

逆に、両方の大腰筋が長期的に短縮すると鼠径部に影響を及ぼし骨盤を前方に押し下げてしまい、腹直筋の筋力を弱くしてしまいます。

その結果、腰椎の過度の前彎とそれに伴う腰部の過緊張と腰痛、前側ではお腹の膨らみが生じ太鼓腹になってしまいます。

また、それと一緒によく観察されるのは、胸部から頭部と顔が飛び出すように見える首の前方への移動と首と背中の付け根の膨らみや肩の挙上、丸背、鎖骨下への肋骨の食い込みなどです。

大腰筋が短縮して骨盤の腸骨筋の方に引っ張られると股関節での運動が制限されてしまいます。

そうなると、歩行時のスムーズな下肢の振り出しに必要な腰部・骨盤部・大腿部の自由な動きが失われてしまい、それに必要な骨盤内の精密な動きが無くなります。

ここで大腰筋と内臓の筋膜とのつながりの関係を少しお話し致します。

大腰筋の筋膜は横隔膜と同じように骨盤の内側の筋膜と絡みあっています。

そして、この筋肉がアンバランスになると、少なからず内臓を包みながら接続している腸間膜という膜に影響がでてきます。

これにより、腸間膜と血液・神経・リンパの流れに影響を及ぼし、その周辺の十二指腸や幽門の機能不全、腎臓の位置異常や機能異常を招く原因となります。

もう少し大腰筋と内臓の位置関係を詳しく説明すると、大腰筋の上部部分の腫張は空腸回腸レベルに、中部と下部レベルの大腰筋の腫張は横隔膜の底部の付着部分を腫脹させ鬱血させると同時に、それぞれの働きに影響を与えることになります。

これは多くの場合、肝臓への門脈や腸間膜等の血流とも関係しています。

さらに、この左右の大腰筋とそれと関係している内臓筋膜は、そのまま、気管や喉を経由して顔の中心部分の対称性やバランスに深く関係しています。

一般的には、左右の大腰筋の長さが同じ人は殆どおりません。

したがって、多くの人のこの大腰筋アンバランスは、結果的に顎関節の歪みや口角の傾き、頬からアゴ周りのたるみの原因のひとつになっていると思われます。

また、肌質の劣化やたるみの原因としては内臓の働きが深く関係しています。

例えば、皮膚の表皮は発生学的には神経や内臓の副腎髄質と同じものから発生しています。

したがって強い精神・神経的ストレスを抱え続けると肌は荒れることになります。

さらに、皮膚の真皮は筋膜や筋肉、血液、骨、内臓では子宮や卵巣、副腎皮質と同じものから発生しています。

したがって、筋骨格の問題や婦人科や免疫のアンバランスは皮膚の真皮層の弾力性の問題と関係することになります。

そして、大腰筋の問題は自律神経と腎臓の機能に影響を及ぼすことになります。

大腰筋は数少ない自律神経を持つ筋肉であるため、精神的・感情的ストレスの影響を直接受けてしまいます

このストレスの長期的な持続は大腰筋の緊張力と腎臓の機能と関係しあい心理的には無気力状態の原因になります。

おもに、この無気力状態の時は椅子などに座っていても背筋を伸ばすことをせず腰と背中を丸め、顔が下を向いているか、または首と頭や顔を前に突き出している姿勢になります。

そして、同時にこの姿勢は大腰筋の短縮を持続させることになります。

専門的な分野からの研究では、大腰筋や腎臓の機能が低下すると、多くの場合、顎関節の関節部分の支持力が低下して歪むといわれています。

その部分が、歪み不安定になると口の開け閉めや咀嚼に影響が出てきます。

その結果、度々上アゴの上顎骨と下顎の下顎骨の位置がずれることになり、左右の顔面の筋肉のアンバランスな緊張・脂肪の位置の移動だけでなく、皮膚の対称的な弾力性に問題が生じることになります。

また、内臓の腎臓の働きが悪くなると血液中に有害物質が多くなり、肝臓が悪い時と同じうように皮膚が荒れてきます。

そして皮膚の中の水分が多くなり、浮腫んで、皮膚の表面が光沢のない乾燥してくすんだものになってきます。

つまり、この場合は、顔に現れているむくみやたるみは、老化が原因ではなく、ストレスや内臓の機能不全がその原因になります。

このように、考えると、顔のたるみやむくみの改善には、単に運動や手技による外からのケアーだけでは、その効果を持続させることは難しいといえます。

大腰筋のバランスを整えるエクササイズはマスコミや書籍などで沢山紹介されておりますが、自分でできる簡単なエクサイサイズを繰り返し行うことで顔の膨らみへの効果は期待できます。

但し、慢性の顎関節の歪みと大腰筋の緊張や腎臓の機能は姿勢や顔の変化に関係性が深く、

これと関係してストレスによる内臓の不調が続くようでしたら一度その分野の専門医に相談してみることをお勧めします。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です