6月の美容矯正メッセージ

2017美容矯正の真理

 

質問者:Juri-Tさん、東京都新宿区在住(鍼灸学校教員養成科講師、鍼灸師・柔整師・美容矯正セラピスト)

 勝山先生に下肢の痩身についての質問です。

 世の中がリンパ、リンパ言って

リンパで痩せると思っているので

ずばり効果的なものは何かを教えていただきたいです。

 

勝山先生の考え方による根本的な対策を教えてください。

 

 

質問の回答です。

 

結論からいうとリンパマッサージやリンパドレナージによる手技のみでは

下肢の痩身効果の持続はできません。

 痩身効果は基本的には従来から言われているように食事療法と運動療法によって促進されます。

また、下腿が浮腫む理由には筋骨格系の歪みやそれを内部と外部から包み込む筋膜網のボックスの過緊張及び低緊張や内蔵の機能低下(心臓・肝臓・腎臓等)などが本当の原因です。

 つまり、手技でリンパ系の流れを良くしても一時的に浮腫みが取れてスッキリすることはありますが、持続性はありません。

多くの場合、リンパ系に浮腫みが起こるのは排泄能力が低下する原因が他のところにあるからです。

また、リンパ系の本来の役割は静脈系で回収できない代謝産物の運搬や排泄と免疫機能です。

リンパ系の本来の機能や役割から考えても正しい意味での痩身はできません。

 近年、街中で美容系の人たちがリンパテクニックが痩身に効果があると言っているのは、リンパ管内の流れが良くなることで水分過多によるむくみを一時的に解消している状態のことを痩身とよんでいるわけです。

 リンパ系が浮腫み下腿が太く見えるのには様々な原因がありますが、 その中の一つにリンパは輸送能力が弱いという点があげられます。

血液はおおよそ体中を60秒前後くらいで循環しますが、リンパは約10時間程度かかります。

リンパは体の振動や内臓の動きによっても動きますが

基本的にはリンパ管には心臓のようなポンプがないので、まわりの筋肉や筋膜網の収縮と弛緩の動きと一緒ににつられてリンパ液が動くようになっています(筋筋膜網ポンプ)。

具体的な浮腫む原因としては、立ちっぱなしや座りっぱなしになっていると夕方くらいに足がむくんできてしまうことがあります。

もともとリンパは、先ほどの外的な筋肉や筋膜の動きで動くわけですから筋肉が動いていない状態だとリンパ液も動きません。

さらに重力に負けて水分が下にたまり「むくみ」になってしまうのです。

 筋膜網がなぜリンパ系に関係するかというと、下腿や足の深層のリンパは筋膜中を通過して膝窩リンパへゆきます。

その後に浅鼠径リンパ節や深鼠径リンパ節に送られるからです。さらに、その後に内臓のリンパ管と節へ送られます。

特に膝窩から鼠径部に向かう膝関節ところには内転筋管という筋膜のパイプがあります。その先の方には筋膜でできている大腿三角という三角形のボックスがあります。

その中を腹部から出た大腿の神経や血管やリンパ管が通っています。

筋膜で形成される 大腿三角筋膜ボックスは上方は鼠径靭帯、内側は長内転筋の内側縁、外側は大腿前部の縫工筋、また床の部分になるところは恥骨筋、長内転筋、腰部や骨盤部からくる腸腰筋などがありそのボックスを裏打ちしています。

したがって、ご承知のように、この構造の形成に深く関与しているのは骨盤であることは間違いないわけです。

骨盤の歪みにより大腿部は太くなる傾向がありますが、左右同じ太さのことはほとんどなく非対称な状態になっていることが多いようです。

骨盤の後傾は同じ側を後方から大腿後部筋筋膜を緊張させて圧迫します。

骨盤の前傾は同じ側を前方から大腿前部筋筋膜を緊張させて圧迫します。

筋筋膜の過緊張は圧迫により流れを悪くします。

逆に、それに対応している筋筋膜の過剰な弛緩はそこに水分が塞き止められ溜まり浮腫みがおこります。

その部位から先は緩やかに、リンパ液は内臓を経由して胸郭の左側の胸管リンパに行き静脈に合流します。

 ここで、下腿が浮腫む原因の一つに内臓が関係していることについてお話しします。

リンパ系には脾臓が関係しているとよく言われます。

脾臓やリンパ系が異常の場合、リンパ性アレルギー症候群を起こしていることがあります。

専門的には、この時には膝窩から約7,5センチ上部の左大腿後方の痛みがあります。

この点はリンパ系の状態に関する情報を脳に伝達しているところで、左下肢後部の過敏点直下部から情報を取出し、リンパ系を正常化するといわれています。

また、左膝蓋腱反射の応答が欠損して、大腿四頭筋収縮と膝関節伸展の反応がなくなるのとがあります。

脾臓と関係するT7の左硬膜門に対しての筋の三角牽引は腰椎への反射を引き起こし下位運動ニューロンである大腿神経の病変を引き起こすこともあります。

また、肝臓門脈の逆圧による過剰負荷が原因して側副静脈系の脾臓が肥大してリンパ系全体の機能異常をきたすこともあります。

T7左は通常は感染症が始まり体の防御システムが衰弱するので慢性的なリンパ以上で体温が低くなります。

この場合、身体の前面では浮腫による足関節の腫脹、リンパ浮腫よる頸部痛、腹部の痛みを伴う硬結、咽頭炎による嚥下困難、腎機能異常、腸の不規則な動き、体毒による足の浮腫、腋窩と鼠径部の発汗、耳鳴り、熱っぽい息等の症状があります。

 後面では肩の不調と上背部痛、両殿筋の筋力低下、下肢の痙攣、内臓との関連では呼吸障害、肺への体液貯留、心臓の肺動脈分節の増大を引き起こす肩関節痛、心肥大等。

 また、T’7右の硬膜門の閉塞がある場合左鼠径部下部の感染、味覚異常、乳房の過敏、肝臓の門脈血の逆流で胸膜周囲の断熱組織に異常を来たし、全身の体温が上昇することになるとされています。

またリンパ系は精神的なストレスも深く関係していますが,この系に問題がでてくると

性格の変化が起こるようになり、感情的には批判的になる傾向があります。

自分の否定的な想像力や声の威力で仲間を非難中傷することで自分自身を自分で病気にしてしまう傾向にありますので注意が必要になります。

 このように、痩身には色々な観点からのアプローチが必要です。

 身体の中の部分的な知識と理解のみでまたそれを基にした断片的な操作の繰り返しだけでは痩身効果を持続するのは難しいというのが実際のところです。

リンパの排泄は痩身効果を高めるその一部ではあると言えますが、その本質ではないと言えます。

従来から言われている食事法・運動法に加えて、下肢の構造の十分な認識とそれに関係する組織の機能の改善があって、初めて持続的な痩身効果が期待できると思われます。

 

 

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