10月の美容矯正メッセージ

2016美容矯正の大秘密(おば肌撃退大作戦)

質問者:Hiromi-Kさん(奈良県奈良市一般主婦)

 

勝山先生に質問です。

 

先日2日間久しぶりに友人と会い楽しくして声がかれるほど話をして笑ったら

顔と頬とアゴ周りがみんなスッキリとしたと家族に言われました。

これは小顔に関係ありますか?

 

質問の回答です。

 

大いに関係あります。

 それによって、全員が小顔になるわけではありませんが、解剖学的には理論的根拠があります。

これは声を出す時に起こる声帯の振動による動きやその時に働くその周辺の筋肉・咽頭・喉頭・舌骨などの、わずかな動きがその周辺にある血液やリンパ液の促進させるためにそうなります。

 すこし詳しくお話しすると、

 声を出す時は空気が肺から送られ気管支を通って来て声帯を振動させるエネルギーになります。

 楽しい話を長くして、笑ったりするときの横隔膜やお腹から出す空気の圧力、量、が多くなればなるほど声帯の機能や振動を増やしその周囲の構造機能のスピード早くし活性化します。

 楽しい話をするときには音程が高くなったり低くなったりを繰り返しますが

比較的高音の声で高く話すことが多いです。

 声は歌を歌う時と同じように音程が高くなると声帯は引き延ばされ音程が低くなると声帯は緩みます。

 専門的には喉ぼとけの骨(甲状軟骨)の下にある輪状軟骨という名前の軟骨についている輪状甲状筋という筋肉の収縮が声帯を引き伸ばし高い声や裏声を出し、声門の後ろにある披裂軟骨という名前の軟骨についている閉鎖筋(披裂筋)群が声帯を緩め地声や低い声をだします。

 声門の間にある声門裂は普通の呼吸をしている時は上から見ると三角形の形をしていますが、急にたくさん息を吸う時には拡大して菱形になります。

 そして声を出す時には、声門の声帯ひだが閉鎖して息を吐き出し、そこを通過するときに摩擦音が生じそれが声の最初の音になります。

 また、日常の様々な喜怒哀楽の出来事で我慢して息をこらえる(努力性声門閉鎖)時などは完全に声門は閉じられます。

 少し理論的な話になりますが、楽しい話をしながら、途中で食事や水分をとる嚥下状態の時などには声門裂は閉鎖して、喉ぼとけのある喉頭という軟骨が前方と上方に移動します。

そして、そこに付着している咽頭蓋という葉のような形をした軟骨の蓋が空気が入ってくる喉頭口の入り口をふさぐため、食べ物や水分が気道には入らずそのまま食道に流れてゆきます。

 話をしながら夢中になって物を食べたり水を飲んだりしてる時にそのバランスが崩れると咽頭蓋の蓋から気道に入ってしまい、その食べ物や水分を急に吐き出す経験をしたことがある人が多いようです。

 すこし詳しくなりますが、先ほどの高い声を出す時に働く輪状甲状筋は輪状軟骨の上にある甲状軟骨を前にし出すことで、声帯をひき伸ばし高い声を出すように働きますが、その甲状軟骨はその一つ上にある舌骨と靭帯の膜でつながっているため、舌骨の上にある下アゴの位置や形に深く関係することになります。

 

また食べ物や水を飲むときの嚥下の時に気道の入り口を閉じる喉頭蓋も舌骨についているため(舌骨喉頭蓋靭帯)、嚥下動作も舌骨を動かすことに関係してくることとなります。

 少し難しくなりましたが、要約すると、舌骨の下にある甲状軟骨や輪状軟骨、またその後ろにある軟骨の関節と筋肉の動きが声の大きさや声質を調整することに関係しており、そしてそれらを包むようにして食べ物や水分を飲むときの嚥下動作のときに働く咽頭収縮筋(咽頭を丸く緊張させる)や咽頭筋(物が入ってくるときに咽頭を持ち上げる)が筒状に付着しています。

 下アゴの周りとの関係では、舌骨は下あごと繋がっているため口を開けるときの筋肉や筋膜の収縮・伸長に関係してきます。

 下アゴは翼突下顎縫線という靭帯が頭蓋骨の蝶形骨(こめかみのところの骨)と繋がっており、さらに舌骨は茎突舌骨靭帯という靭帯で耳のついている側頭骨と繋がっています。

 その関係から首の上で頭が前方に移動するとその舌骨やアゴまでもが首から前に離れるように前に引き出された状態になります。

 このパターンは多くの姿勢の悪いパターンの人たちにみられます。

 これによりアゴ周りが太くなり浮腫んだようになってきます。

 舌骨と下アゴには舌骨上筋(4種類)・舌骨下筋(4種類)という多くの筋肉が付着しており、話す・咀嚼・嚥下・吸引・鼻をかむなどの動作に働きますが、

他にもこれらの筋肉は常に感情的なストレスの直撃を受ける場所でもあり怒り・緊張・ヒステリー不安などの時に起こる「喉の締め付け」などがある時にも常に慢性的に緊張している大変重要な場合でもあります。

このことにより、ストレスを抱えている多くの方がアゴ周りを太くしてます。

 楽しい話を笑いながら長い時間話すことは、これらの筋肉群を緊張状態から解放する働きに作用します。

 したがって、アゴ周りの筋肉の運動により浮腫んだ状態からスッキリした状態になることは確実です。

 ただし、しゃべりすぎと連動して食べ過ぎや飲みすぎは逆効果になると思います。

 会話と食事で疲れたら

このエクササイズをします。

 両手の手のひらを側頭部にあて交互に筋膜と皮膚を前と後ろに捻ります。

それと同時に息をあえぐように吐き出します。

10回おこなったら咳を3回強く出します。

これを3クール行うとよいでしょう。

ちなみに、この舌骨の喉回りは、足の内側から内転筋を経由して内臓を包みさらに胸骨の中から出てきて舌骨と下あごに着く筋膜ルートの一部です。

 

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