5月の美容矯正メッセージ

2016美容矯正の大秘密(おば肌撃退大作戦

質問者:M,Kさん(静岡県在住、薬剤師)

 

勝山先生に質問です。

 

数年前に腰を痛めてから、姿勢が悪くなり、生理になると痛みがひどくなりました。

何か姿勢と関係があるのでしょうか?

顔も急にたるんだ気がします。

 

 

質問の回答です。

 

具体的な腰を痛めた経緯がわかりませんのであくまでも、一般論になりますが

関連性はあると思います。

 まず最初に姿勢に関係する構造についてお話しします。

 一般的な古くからの解剖学では、骨が構造を支えるとなっています。

 しかしながら、骨同士は直接には接触しておりません。

 正しくは骨膜や筋膜などの結合組織が構造を支えています。

 筋肉と関係している靭帯や腱も実際には骨に付着しておらず骨膜につながっています。

 この骨だけで体を支えることは無理です。

 例をあげると、静止している机やテーブルは脚で支えられていますが、この方法では体を支えることは不可能です。

 生き物のような動きのある構造を支持することは、テーブルや家のような静止している構造を支持することとはかなりの違いのあります。

 動きのある構造は筋膜や腱膜などの弾力性のある結合組織の組織化と釣り合いのとれた適切な配置から生まれます。

 これにより、その中にある筋肉と骨の両方を支持することができます。

 したがって、姿勢は体全体の筋膜などの弾力性と関節の運動によって決まります。

 少しこの筋膜についてお話しします。

 筋肉には起始部と停止部がありますが、筋膜には起始部も停止部もありません。

 これは体全体を内部から外部まで絡めて包む皮膚の下にある一つの袋です。

 以前は筋膜が筋組織の周囲を筒状に覆って筋が腱の内側にあると考えられていましたが

 正しくは腱が筋を貫いていると言ったほうが正解です。

 発生学的には

この腱や靭帯の方向性は妊娠1~2か月の早期に発達するといわれており、また習慣的なしぐや姿勢パターンは3カ月目の早期に、6カ月目には子宮壁の制限がきつくなるためそれに対する胎児の適応性が増大してくるため、子宮内で折り曲げられている下肢の股関節や膝蓋骨の間で緊張が作られ外側の筋膜は肥厚してきます。8か月目には空間が非常に狭くなるため四肢の運動はかなり制限されてしまいます。

 そのため、子宮内での子供の位置がその後の構造の発達やアライメントに重要な意味をもつことになってきます。

 具体的には、頭部の位置が両ひざに対して右にあるか左にあるか、脊柱に対して上肢がどのように組まれているか、またこの時期に、脊柱の回旋が頸部に対しての頭部の位置を決定ます。

さらに脊柱に対しての個人的な姿勢パターンも早々とこの時期に確立することになります

 以上により姿勢はある程度、子宮内にいる時期の胎児の時に決められていると言えます。

 出生してから成人になり、姿勢の状態を状態をチェックするときに大切になるのは姿勢に中心軸を調べることです。

 ここで知っておきたい大切なことは体の中心軸は内臓を通っており脊柱は通っていないということです。

 したがって内臓の位置が姿勢に深く関係することになります

 例えば、腹痛や心臓発作、ぜんそくなどの症状があると筋肉の収縮や脊柱のねじれによる歪み以上に体を中心から移動させてしまいます。

 その際には、内臓が脊柱の位置を決める要因になります。

 内臓の関係も含めてですが、多くのセラピストがチェックして使う姿勢を決めるための要素としての骨盤や仙骨や腰椎等の専門用語には多くの混乱と誤解があります。

 一般的には、よくセラピストがクライアントに対して使う言葉で「あなたには脊柱の前彎があります(後彎側彎)」といいますが、この用語は動的な体を静的な絵にはめ込もうとしているにすぎません。

 普段、体は常に動いているときは回旋しています。

 したがって正確には姿勢は静止している時と動いている時の両方のチックが必要になります。

 例えば、姿勢が良いと言われるダンサーを例にとると、立位で腰椎に過度に前彎があるダンサーは坐位では過剰な後彎が頻繁にみられます。

 また側彎の場合を例にとると、多くの場合、脊柱だけで側彎の姿勢を取っているいるとは言えず、その原因は上肢・下肢・頭部・骨盤・胸郭の異常と常に関係しています。

 そして、この異常部位を開放すると脊柱の緊張はほぐれはじめます。

 この様に多くの場合、体の中心から遠位の部位の構造に大きな範囲の運動が起こらない限り脊柱や背中の緊張は緩まないと言えます。

簡単にいうと、人の体は内的なシステムであり私達は皮膚と筋膜という環境の中にいます。

 体の両端は張力で引きつけあっており、顔の歪みと関係する上の頭部は下の下肢から伝えられる筋膜緊張の対側の先端になります。

 この両方の緊張やバランスが結果的に姿勢を決定することになります。

 

 お尋ねの姿勢と生理痛の関係についてお話しします。

 体の姿勢の歪みによる重力中心線の位置の異常は筋肉や関節のメカニズムだけではなく内臓の子宮や卵巣の高位での筋膜の内臓懸垂系まで影響を及ぼします。

 すこし詳しくお話しすると、頭蓋骨の頭蓋底にある蝶形骨と後頭骨の位置異常は腱膜や筋膜の緊張のバランスを崩してしまいます。

 その結果重力の中心線が妨害されてしまいます。

 生理的湾曲の正常な姿勢状態の立位ではこの場所から始まる左右の2つのラインは、

 この頭蓋骨の蝶形骨の周辺から環椎の前方を通過して頸椎3、4、5、6番の横突起を通過します。

 その下では胸椎4番の前方や第3肋骨の肋関節付近を通過し胸郭下部まで下がります。

 この2本のラインは腰椎3番あたりで一つになりそこからまた2つに分かれて最終的に両足の足根骨の舟状骨と立方骨に伝わります

 しかしながら、姿勢の悪い多くの人にみられるのは、まず頭の位置が前方に行きすぎて顎や額が体の他の部分よりも突出してるということです。

 このため、首の筋肉では十分に頭を支えられずその下の肩甲骨の筋肉を使い頭を支えてしまいます。

 これが背中の緊張を作ってしまう原因です。

 ちなみに、頭の重さは約8キログラムあり大変な重さです

 またこの頸部から背中の緊張は、浅層の筋膜や筋肉と深層の筋膜や筋肉の間の均衡な緊張力関係を崩してしまいます。

 その結果、その浅層と深層の筋膜間に生じたズレやねじれにより過度な張りやたるみを作ってしまいます。

 女性の生理時には子宮内膜からプロスタグランジングというホルモンが分泌されますがこの分泌により子宮を収縮して経血をスムーズに排泄する働きがありますがそれに伴い頭痛や腰痛、だるさ、生理痛が起こります。

 オステオパシーなどの専門的立場からでは、生理時以外でも、これらの姿勢の不均衡な筋膜緊張によっても「プロスタグランジング」の分泌を促したり、副腎機能や恒常性に影響するといわれています。

 この場合では、緊張状態や関節の可動制限が回復して姿勢が改善されるとこの分泌は直ちに静止すると言われています。

 子宮と卵巣は頭蓋骨とも筋膜的にはつながっており

子宮と卵巣を上方から吊るしている筋膜は下顎骨と舌骨と側頭骨の周辺にあり骨盤の恥骨結合までつながっています。

 この関係からいえることは

中心重力の姿勢の不均衡は骨盤内蔵の位置のズレを作ってしまうということです。

姿勢との関係でいうと骨盤の内部には婦人科臓器を包む膜に広間膜という膜があります

 この膜は横の水平方向に伸びてゆき骨盤の腸骨(寛骨)の壁側の筋膜につながっています。

 したがって、歩行時の骨盤の前傾や後傾のときに左右対称的に筋膜のねじれを通じて子宮や卵巣もその影響を受けています。

 さらに歩行時は仙骨のねじれ運動が常に起こります。

 仙骨には直腸と子宮を包んでいる靭帯(仙子宮靭帯)があり、前方にある膀胱や恥骨の筋膜とも関連しています。

 したがって、歩行動作は仙骨のねじれ運動を生じさせるため後方から前方に向かって子宮と直腸、さらにはその前方の膀胱や恥骨結合の筋膜にまで影響します。

 ただし、この構造は弾力性に富んでいるため、すぐに問題は起きないとされています。

 しかしながら、姿勢の重力線が長期的に異常な緊張状態であると、この部位の筋膜の硬直や緊張や肥厚進み病理的な方向に進むと考えられています。

 

 顔がたるみがちになるのは、いろいろな原因がありますが姿勢の関係からいうと頭の過度な前方に突出した姿勢が原因とも考えられます。

 顔面の表情筋は皮筋といって一方は顔の骨にもう一方は表情筋の筋膜と皮膚へ、そして歯の付け根の歯槽にまでつながっています。

 次に顔のたるみのお話しをします。

 顔をリフトするには顔の上方と側方の2方向の筋膜牽引が関係しており必要です。

 上方は前頭筋のある帽状腱膜から背面を通り最終的に足の足底腱膜と指先の筋膜により吹き上げられています。

 側方は首の胸鎖乳突筋を包む筋膜から降りて行き最終的に腹直筋の付着している恥骨結合によって引きつけられています。

ただし、この側部のルートは比較的緩い引きつけの力になっています。

 この両方の顔面筋膜ルートが不均衡な姿勢によって影響を受けてしまい、それぞれの張力が部分部分で寸断され、たるみの原因の一部となると考えられます。

 さらに子宮問題に関連して細胞塩のリン酸カルシュウム不足が生じ犬歯の下の下顎を押すとそこに痛みがあらわれます。

 一般的な食べ物は鳥の褐色肉です。

 また子宮問題があるときには必ずと言っていいほど手の握りに関係する手根管に問題が生じます

 これに関連する簡単なエクササイズとしては、左右の小指と親指を引きつける動作(拇指小指対立筋の収縮)を行います。

 左側は右の手で左手首の上を握り、左手の小指と拇指を引きつけることです。

 反対側にも同じ動きを繰り返します。

 

 

 

 

 

 

 

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