11月の美容矯正メッセージ

2014美容矯正の散歩道Q&A

Junko-Oさん   渋谷区在住(32歳)2012年受講生

 

勝山先生に質問があります。

1、神経の栄養素である脳脊髄液ですがエストロゲン・プロゲステロン等と関わりはあるのでしょうか?

2、また、ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は血液に混ざり全身にめぐると認識しておりますが、脳脊髄液とホルモンはどこかのタイミングで混ざり合ったりするのでしょうか?

 

質問の回答です。

 女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)と脳脊髄液の関係についてです。
美容の関係から云うとエストロゲンは皮膚レベルでは皮溝の幅が狭く浅いキメの細かい肌や女性らしいい体の曲線美を作り上げたり皮下脂肪の発達を促したりします。

更に動脈を広げて皮膚の循環を良くする作用があり皮膚を張りのある状態にします。

ただし、ここで勘違いしてはならないことはその作用は柔らかさと滑らかさを作ることであり皺を取ったり皮膚を若返らせることとは多少意味が違うということです。

一方プロゲステロンの方は,体温を上げたり油腺の働きを高めるので男性ホルモンと似たような働きがあります。
この時期の生理直前には,皮膚は不安定の状態になっておりアレルギーを起こしやすくなったり,肌の白い人は目の周りの薄い皮膚はうっ血をおこしクマが目立つようになります。

一般的にこれらのホルモンを分泌している卵巣が機能低下を起こすと頬、目の周り、口の周り、額等に淡褐色、暗褐色の色素が左右に両側に出来ます。
特に両側に出来る眼瞼の黒ずんだ色素は卵巣機能が低下した時に現れるとされています。

ここでこのホルモンについて,少し詳しく云うと,脳下垂体前葉以外(下垂体と松果体は大脳のニューロンによって調節される)で中枢神経外に存在する内分泌腺は全て自律神経の支配を受けてコントロールされています。

脳の視床下部での性腺刺激放出ホルモンが,脳下垂体を刺激して,脳下垂体から刺激ホルモンが卵巣を刺激します。刺激を受けた卵巣は血管中にそのホルモンを放出します。

一方で脳脊髄液は,一般の解剖学で説明されているように脳内の脳室で生成されています。

脳脊髄液は脳内の脈絡叢という血管に富む絨毛の房の様な束から湧き出るように分泌して蜘蛛膜や中枢神経系の脊髄全体の周囲を満たしています。

脳血管内皮が脳細胞の活動に必要なグルコースなどのエネルギー源の供給するのに対して脈絡叢はビタミンや核酸などの微量栄養素や電解質などを分泌しています。

そしてその役割は、脳からの修復や維持の命令をその化学組成の中に組み入れ各器官や細胞に伝達したり、また体の各組織からの情報を脳に送る役割を目的としていると考えられています。

ここで重要なのは、一般の解剖学ではあまり詳しく記載されていませんが、この液体は脊椎の椎間孔の出口付近では、脊髄神経起始部の静脈叢に似たような形の顆粒が突出しており、さらにそこで静脈やリンパに合流して吸収される機構があり、特定の椎骨レベルの出口で特殊な変換器によって脊髄神経節に命令のみを放出していると考えられているということです。

また重要なことは脳脊髄液の頸部でのリンパ節へ合流しているということです。このことは多くの研究ですでに知られており脳脊髄液は神経内膜や筋膜系の隙間を流れリンパに混ざり体全体に流れています。

ここでお尋ねの女性ホルモンと脳脊髄液の関わりについて少し詳しくお話します。

体の結合組織の間では細胞と体液の間で物質を出したり排泄したりして交換している場所があります。

その部位を基質(マトリックス)といいます。

基質の構成要素については一般的によく知られていますので簡潔にお話します。

簡単にいうと基質はコラーゲンやエラスチンなどで構成されている結合組織網の空隙に繊維芽細胞によって生成された間質液成分としてのゲル状の物質(プロオグリカンやヒアルロン酸)が電気を帯びたイオンになって水と混ざり合ってコロイド状で緩やかに流れている部分といえます。

ここに毛細血管から滲み出た血液も細胞への栄養素やメッセージとして送られます。

また細胞からの燃焼物もこの組織液中に放出されます。

顔面の皮膚の真皮もこのような構成要素となっています。

多くのホルモンと脳脊髄液が関わるのはこの場所です。

少し難しい話になりますが、この基質内では自律神経の運動系の終末部にシナプスがなく直接基質に接触しています。

神経からの信号や化学物質(神経ペプチド・サイトカイン・伝達物質)はコラーゲン線維を伝わって結合組織の受容器や器官細胞と結びついて化学物質を細胞に放出して修復・維持のための情報交換しています。

また自律神経は毛細血管の基底膜というところに集中しており、またエストロゲンやプロゲステロン働きに深く関係している肥満細胞もこの自律神経の終末に集まります。

この肥満細胞はエストロゲンの刺激を受けるとヒスタミンを放出し、プロゲステロンの影響を受けるとセロトニンを放出します。

脳脊髄液はこれらの基質内での健全な環境の維持と修復の情報を中枢神経系を通じて脳に送っておりまた脳からの命令を運ぶ運搬役をしていると考えられてます。

さらに、美容として重要なことはリンパ液中に混ざっている脳脊髄液は結合組織を通じて皮膚レベルでのリンパ液の働きにも関与しているということです。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3つに区分されますが、最下層の皮下組織の脂肪組織は体の丸みや女性の曲線美を作り出します。

女性ホルモンがこれに関係しているのはよく知られていますが、その働きには脳脊髄液との情報交換も深く関係していると考えられています。

たとえば真皮ではリンパ管が真皮乳頭層とその深部でリンパ網を作っており毛細血管と皮膚組織を繋ぐ橋渡しの役割に原動力として関与しています。

そして乳頭下層と網状層では弾力線維や膠原線維系とよばれる皮膚の形を保ったりゴムのように弾性をあたえる働きに関与したり、張りのあるみずみずしい皮膚に必要な水分保持のためのこのレベルでの役割にもこれらは関系すると考えられています。

また、さらにこれらは真皮から表皮突起の先端にある汗の流れるコイル状の管である汗孔の汗腺機能にも関係するといわれています。

そして、血管の存在しない表皮や体内を循環している血液の最終的な終わりの血管部分になっている真皮や、その下にある皮下組織の全ての細胞隙間や繊維隙間と付属器官の周りでお互いに交錯しているリンパ路と連絡してそこからリンパ液を集めて、その近くのリンパ腺に送っている部分でもこれらの成分は存在していると考えられています。

また皮膚の感覚をつかさどる真皮からの自律神経と知覚神経はそこから表皮内へ入り込んで行きます。

この層でも脳脊髄液はリンパ液や神経と混ざりあって健全な環境維持の役割の為に情報交換をしています。

そしてこれらは表皮の各層でのリンパ液からの各表皮細胞への栄養供給や代謝産物の排泄の働きやターンオーバー及びバリア機能の保持改善以外の機能に対しても重要な役割があると考えられています。
事実最新の研究ではこの角質では、ホルモンや神経伝達物質が合成されていることがわかってきています。

したがって、角質は単なる垢になって剥げ落ちるだけのものではないということです。

表皮の基底層では、ストレスによるシミの発生する原因である神経性の色素細胞であるメラノサイトに関与し、有棘層ではリンパ流の増大に関与し、顆粒層では内臓の機能低下や食べ物の色素(例えばミカンの色素や肝臓が悪くなると出る黄疸の色)が現れる顆粒層でのケラトヒアリン顆粒等の増減にも関係していると考えられています。

たとえば、内臓と肌質の関係では体調不良や病気などで顔面が薄汚くなりくすんで見えるのもこの層で起こる色素沈着によるものです。

最上部では角化細胞(ケラチノサイト)の剥がれおちる周期(ターンオーバー)にも関与していると考えられています。
ちなみに、皮膚の外から水分を与えても真皮までは入って行かず化粧品や保湿成分が浸透するのは角層までです。

ここで最初の脳脊髄液の信号の送られるルートを卵巣ホルモンとの関係でそのメカニズムを説明します。

オステオパシ―手技医学や美容矯正の立場からの見解では腰椎4番の左側の椎間孔からでる脊髄神経後根の構造と関係します。

この部位での様々な原因での硬膜門の歪みや閉塞は、脳から脳脊髄液を通じて卵巣に伝送されるメッセージが遮断されて標的細胞のエストロゲンの調節機能に異常が起こり月経と排卵周期のにも異常が起こるとされています。

さらに、右の腰椎4番硬膜門の閉塞では脳下垂体での異常が起こるとされています。

興味深いことは、この異常による神経反射は不対神経節を経由して、頸部反射点から最終的に顔面神経の機能に影響して、顔面の頬骨レベルの知覚線維に痛みを起こします。

そしてここに付着いしている大頬骨筋や小頬骨筋の筋力を低下させることで口角の下垂や緩み、そして頬レベルのタルミや下瞼の緩みと腫れを齎しクマの発生場所の位置を作ってしまうことです。

 以上、質問の美容における脳脊髄液と女性ホルモンの関係についての概要をお話させていただきました。

 

 

 

 

 

 

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