5月の美容矯正メッセージ

体の動きで顔の形は変化する顔面美容力学

今月はヨガのポーズで顔が変化することについてのお話しです。

 ここでは、一般的によく知られている顔面神経や三叉神経の働きによる表情筋の変化については全く触れません。

 ここでのお話は、最近になってようやく知られてきている足の先からまで繋がっている筋膜連結の連続性によって起こる運動の力と張力の伝達による顔の変化についてのメカニズムの説明です。

 筋膜の連続性の学問的知識が無かった従来のお顔に対するケアー法は、皮膚や表情筋に対する動きへアプローチが中心でした。

 しかし、お顔の表情筋のベースになっている頬筋をよく調べてみると、下アゴの一番後ろの奥歯の後ろの内側(下顎骨第三臼歯の後方三角粗面)とコメカミの骨(蝶形骨翼状突起内側板)を繋いでいる靭帯(翼突下顎縫線)によって、つばや食べ物を飲み込むときに働く筋肉(上咽頭収縮筋)と繋がっています。

 少し詳しく話すと、咽頭収縮筋は3重の筒状になっており一番内側にある筒が上咽頭収縮筋です。

 つばを飲み込むときに、咽頭の鼻部と口部に緊張力が働くことで嚥下がスムーズに行われるための筋肉です。

 この3重の筋肉は後ろの咽頭縫線に接続して最終的には後頭骨下面の咽頭結節にぶら下がった状態で繋がります。

 つまり、つばや食べ物の飲み込みに働く筋肉の位置と下あごの位置によって

お顔の表情筋の床の下張りである頬筋の位置が決まります。

 そして、この部位の位置の安定に関与する筋膜は体の内臓や骨格の中心を支えている筋膜で内股から最終的に足の内側の踝から指先につながります。

 極端に云うと、体の中心の位置の筋膜アゴの位置を決め、コメカミの骨から下顎骨にぶら下がる靭帯の位置で頬筋と口腔の広さがある程度決まることになります。

 ここで、ヨガポーズで一般によく知られているヨガの三角ポーズを例にとってお話しします。

例えば、まず立った状態で両足を広げ右足を前に出します。

 その状態から右手を右足首の後ろから床に着くように右に側屈します。

 その時に、左手天井方向に向かって拳上してばします。

 もしこのポーズを軽く出来るとすれば、前に出ている足のふくらはぎの筋肉から背中の後ろの筋肉に繋がる筋膜しっかりと伸びており骨盤から大腿骨が離れることにより、右足の中心の筋膜が強く牽引されます。

 その結果、内股の内転筋の筋膜から内臓を経由してアゴの周りの筋膜を緊張させるため下顎の位置は中心に来て安定します。

 もし、右手が床に届かなくて膝の下の何処かで右手が止まる様であれば左側の大腿から足の外側に緊張があり、骨盤から大腿骨が離れないことが原因で、骨盤からウエストや胸郭がなかなかうまく動きません

 また、反対側の骨盤から上の胸郭から上にも緊張が起こります。

 その結果、内股の内転筋の後ろ側に緊張が起こり、骨盤は前方に動かず床に向かって横に側屈してしまいます

 また、膝から上までしか右手が届かないようであれば、大腿の内側の緊張と膝の内側への捻じれが起こります。

 床に手が届かないこの両方の場合、体の中心の筋膜は十分伸張せず、内臓や体幹の中心と繋がる顎周りの張りと位置は不安定状態になります。

 また、この場合、左手の上げた側と天井方向になかなか頭を向けて上げることが難しく、左の肋骨から右へ斜め行くウエストに筋膜が伸長できません。

 さらに、手掌から胸の大胸筋への筋膜ルート短縮が起こるため胸郭を十分に左に回旋できなくなります。

 大胸筋の筋膜の短縮は、首の広頸筋の筋膜胸の方に引き付けるため顎周りが外に膨らみ張り出ることと表情筋の口角(モディラウス)を下に引き下げる原因になります。

 その結果、反対側のおでこ(前頭筋)の筋膜との関係で、対角線上に顔面筋に歪みが生じる結果を招きます。

 

因みに

顔面の筋膜は、下顎(オトガイ)の位置が鼻と額の中心にあることで、8方向に均等の緊張バランスが生じ、その結果、顔面筋張りや機能が正しく発揮されることになります。

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