12月の美容矯正メッセージ

2018美容矯正の構造力学的視点

質問者:Yuka-Mさん(東京都品川区、アドバンス美容矯正セラピスト)

勝山先生に質問です。

いつもメッセージを読ませていただいていますが、首のしわや太さのメカニズムについて身体の仕組みとの関係を解剖学的に少し詳しく教えてください。

 

 

質問の回答です。

 あくまでも、メカニズムの一例にすぎませんが

 多くの場合、下腹部が膨らんでいる人は背中が後彎し肩が丸くなり巻き込んでいます。

 その場合、頭が首に対して極端に前に移動するために

 頸部の椎体とその前にある喉仏と言われている喉頭や咽頭の間の隙間の咽頭後隙という部分が広がるため首が短くなり太くなります。

 少し詳しく解剖学的に説明すると

 頭蓋骨の一部であるアゴの下顎骨はこめかみの部分にある蝶形骨という骨の間で蝶下顎靭帯や翼突下顎縫線という靭帯でつながっています。

 また、のどの部分にある舌骨は側頭骨の茎状突起という細い棘の部分にある茎突舌骨靭帯という靭帯でつながっています。

 そのため、アゴと頭が前方に一緒に移動すると舌骨や喉ぼとけの喉頭や咽頭部とその下にある輪状軟骨が一緒に前方に移動してしまいます。

 この部分の内側には声を出したり、呼吸をしたり、嚥下動作で唾や食べものを飲み込んだりするときに働く組織があり常に弾力的に動いています。

 その部分を包む筋膜が緊張して一緒に一塊で移動してしまうとそれぞれの関節や筋肉の働きが悪くなり必要な活動が鈍くなります。

また、それと一緒にその外側にある舌骨の上・下にある筋肉群も前に移動するため

首の前面にある皮膚と筋膜(頚筋膜浅葉や気管前葉)は伸ばされた状態になった状態で緊張します。

 首の後ろ側は厚い筋肉で覆われていますが、喉ぼとけのある前側は薄くなっているため前に移動しやすく、硬たい首の付け根の上部の頸椎部分と喉ぼとけの間に斜めの食い込みのラインができてしまいます。

 これが、皮膚の老化とは無関係の若年齢の人に出来る皮膚のシワのできる原因です。

 この状態が長く続くと首が太くなるだけではなく頸部内臓の働きが鈍くなります。

 たとえば、声を出したり、物を食べたり飲み込んだりする嚥下動作や喉の部分での呼吸動作の制限につながります。

ここで少し詳しくお話しすると

物を食べたり飲み込んだりする嚥下の時には喉ぼとけの喉頭は上方と前方に動きそれによって気管に食べ物が入らないように喉頭蓋という葉のような軟骨が下がり喉頭の入り口を閉鎖します。それと共に舌と軟口蓋が食べたものが鼻の方に流れないように鼻の部分を塞ぎ、食べ物が通る食道の入り口を開きます。

 発声の時や歌を歌う時には甲状軟骨・輪状軟骨・破裂軟骨という軟骨の部分の関節が動きそれにより声帯靭帯や声門の動きがコントロールされその目的に必要な音がでます。

 安静時の呼吸では喉頭口は開き破裂軟骨は外転して声門裂が三角形の形をしていなければなりませんが

強く吸気する場合には声帯ヒダが外転し声門裂が三角形になります。

息をこらえるときは声門裂は完全に閉鎖され気道が強制的に閉じられます。

 頭部の前方移動により首が短く太くなると喉頭や咽頭等のこれらの組織を包む筋膜の緊張が起こり動きが制限されてしまい発声にも問題が起こります。

また、顔の部分やほかの頭蓋骨の周りは筋肉やそれを包んでいる筋膜網が被っています。

そのなかには脂肪やリンパ・血液が入っています。

皮膚も含めその部分の組織液の流れが滞り浮腫むだけでも頭周りは1センチメートル以上大きくなります。

さらに、顔の部分の弛みは皮膚の老化だけではありません。

多くの場合、顎の下の口腔底の下垂が原因です。

下顎の部分の口腔底が、たるんで緩むと表情筋やその周りの脂肪やリンパ、血液を包んでいる顔面筋膜を引き下げてしまいます。

その結果、顔の弛みが生じてしまいます。

下顎の口腔底が下がる原因は沢山ありますが

口内の舌や軟口蓋、候頭、咽頭の部分の筋肉や靭帯の緊張力の低下が関係している場合があります。

これらの筋膜は内臓の筋膜と同じもので包まれて連続しています。

最終的には足の指の筋膜と繋がることになります。

舌骨の内部とその周辺の軟骨や筋肉部分緊張は迷走神経や反回神経による神経支配が多く、この部分は体のどの部分よりも敏感に精神的なストレスを受けやすく、些細な精神的ストレスでも喉の硬さにつながってしまいます。

 興奮して怒ると人の声は上擦り、言葉も出にくくなります。

 突然の予期せぬ訃報に伴う深い悲しみが起こる時には必ずといっていいほど息を詰まらせます。

なかなかケアーが難しいこの部分の首のたるみやシワのできる原因には心理的要素が関係している場合が多いようです。

 

おわり

 

 

 

 

 

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