11月の美容矯正メッセージ

2017美容矯正の真理

質問者:MAKI-Tさん(東京都渋谷区、美容矯正オートクチュールアナリスト)

 

勝山先生

当店のお客様より問い合わせがあり、勝山先生に質問がございます。

お客様の右手の小指に痛みがあり、様子をみていたが痛みが引かないので、整形外科でレントゲンを撮ってみたところ、第一関節が詰まっていて、少し変形もみられるようで、ヘバーデン結節ではないか?と診断を受けたそうです。

お客様から、少しでも、進行を遅らせたいので、役に立つ施術があればお願いしたいとの申し出がありました。

お客様は、長く通っている方で、信頼関係はしっかりしています。

私のイメージでは、痛みがなければ「アームライン&手根骨」

痛みがあれば「アームラインのみ」

と、いう感じなのですが、何か他にベストな対応があればご教示いただきたいと思います。

宜しくお願い致します。

 

質問の回答です。

ヘベルデン結節であれば、手根骨の施術は禁忌です。

症状を悪化してしまうことも考えられます。

具体的な内容については専門医学の分野のことになりますのでコメントは致しません。

アームラインは筋膜ルートへの働きかけなので大丈夫ですが、もしそのような病変であるとすれば、それは内臓の機能が深く関係しますので症状緩和の効果は一時的なものになります。

美容矯正のサロンを訪れる人達の中には、美容目的のサロンであると表示しているにもかかわらず、そのような症状を解消することを期待して相談されるクライアントさんが多くみられるのも事実です。

このような人達が増える理由の一つとして、美容矯正の施術をしている中でクライアントさんの様々な体の不快感を副次的にまたは結果的に解消することができるからかもしれません。

そのため、症状緩和の依頼をされる方の気持ちもわからないわけではありません。

しかしながら、比較的健康といわれている人達の外面的な体の構造の変化を手技を用いて再構築し美容効果を引き出すことと、

内臓や心の病理的な問題をかかえていて、それが原因で起こっている構造の変化を改善することとは、まったく次元の違う話でケアーの順番も違います。

したがって、健康や美容のセラピストと称する人達が施術をする上で大切なことは

もっと身体に対する認識を深めて自分の手技療法に対しての誇大な効果を期待させたり、表示したりすることも十分に注意をする必要があるということです。

先ほど上段でアームラインは筋膜ルートへの働きかけなので大丈夫です、とお話しいたしましたが、近年評価されてきている筋膜組織の構造が必ずしも全ての体の機能をコントロールしているとは言えず、体の一部分の情報を統括して全身に伝達する機能はありますが、従来から知られている他の体の器官や構造と総合的に関連して働いていると考えるべきです。

この構造が他の身体の機能より特別に卓越した能力や役割があるとは言えません。

問題なのは、この構造の役割を誇大に評価しすぎると体の機能の本質を見失うことになり、バランスを欠いた結果を伴うことになるということです。

このようなことを踏まえてアームラインの事を少し詳しくお話しいたします。

「右手の小指に痛みがあり、第一関節が詰まっていて、少し変形もみられる」とありましたが小指の「末節骨」と「中節骨」間の痛みということだと思います。

この小指側の筋膜は尺骨の骨膜から上腕三頭筋を経由して肩の腱板筋群(4種)から菱形筋と肩甲挙筋に接続して最終的に後頭部の外側頭直筋に終わります。

この痛みは、間違いなく、筋膜ルートを経由して最終的に肩の痛みや首の痛みさらには後頭部の痛みや凝りの原因となります。

このルートの痛みを伴う緊張は、その上に被っている僧帽筋との間の筋膜間の滑らかな滑りを阻害してしまいます。

その状態が長く続くと背中や肩甲骨周囲の部位の硬結や肥厚の原因となります。

またこれにより後頭部と首の付け根の部分が硬くなってしまうと肩甲骨が自由に動くことができなくなります。

これが原因で一番多く起こるのは背中の中心部の張りや膨らみです。

また僧帽筋と肩甲骨で繋がっている肩関節の上から被っている三角筋の緊張も肩の痛みや肩関節の全ての動きを制限してしまいます。

さらに、小指側の長期的な緊張は親指側の動きの制限になってしまい胸部全体の筋組織が弱くなってしまい(伸長固定緊張)ここでの筋膜間の滑りが阻害されてしまいます。

特に、大胸筋とその下にある小胸筋や鎖骨下筋の間にある広い鎖骨胸筋筋膜の固着が起こります。

このことにより腋窩の違和感や息苦しさや喉の痛み嚥下の低下などが起こります。

美容的には広頚筋の緊張が不安定になり口角の下垂につながってしまいます。

実は、一般的にあまり知られていませんが喉の下部の二重アゴの膨らみはこの部分が原因しています。

いづれにしても、小指の痛みは様々な病理的なことが原因になっていることがあります。

一例をあげてお話しさせていただきますが、海外で活躍されている私の知人の女性セラピスト自身の報告で実際にあった話ですが、ご本人は施術のしすぎで指が痛くなったと思い込み、整形外科やオステオパシーの治療を長期的に受けましたが、一向に症状が改善されず、自分自身の施術活動もできなくなってしまったため、今まで受けていた施術を中断して、その後しばらくしてから他の医療機関の検査を受けたら乳がんが発見された、と報告があり、その方はすぐに手術を受けることになりました。

このように、体の構造体は全てつながっており内部の出来事は全て外部に現れます。

「心の問題」も同じく筋膜組織を通じて全て体の内部と外部にその結果を現してきます。

感情と肉体的な変化の関連性はすでに科学的に解明されています。

例えば、私たちが見たり聞いたりするメディアが報道する内容を受けての混乱や主義の主張、意見の食い違いに等により受ける心のストレスは多くの皮膚病の原因になっています。

皮膚心療内科という診療科目の分野の研究では、投薬で改善が見られない皮膚病は敵意や怒りのマイナスの感情によって起こり、さらに罪の意識や不安や後悔などのような抑圧された感情に基づく精神的毒素は肉体的な病気に変えられるといわれています。

ストレスにより起こった自分を責め苛む考えは、破壊的な心の毒素であり、心の膿を体全体にばらまき、活力、健康、を奪いその人を肉体的にも精神的にも難破船のようにしてしまいます。

小指の症状を緩和する他の技術も沢山ありますが、実際の状態が分かりませんので、具体的な技術を提案することは難しいと思います。

この方の要望は疾病を対象とする医療行為に該当しますので、まずは専門医のケアーの指示に従うようアドバイスをされることをお薦めいたします。

そのうえで、適切なケアーをされることをお勧めいたします。

 

 

 

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